“箱型”復活の日産新型「エクストレイル」SUV王者奪還なるか?「タフ×上質」で爆売れ!最速記録更新!

4代目となる日産「エクストレイル」が登場しましたが、早くも販売が好調だといいます。一体どのようなところが人気を集めているのでしょうか。

新型「エクストレイル」早くも爆売れ!

 日産の主力SUV「エクストレイル」が2022年7月にフルモデルチェンジし、4代目となる新型モデルが登場しました。

 2000年に初代がデビューしたエクストレイルは、タフギアな内外装で大ヒットを記録。10年連続SUVナンバー1として王者に君臨し続けました。

「タフ×上質」になった日産新型「エクストレイル」
「タフ×上質」になった日産新型「エクストレイル」

 そして、9年ぶりに登場した新型エクストレイルは、初代・2代目の「TOUGH GEAR」、さらに3代目で加わった「Advanced TECH.」という各コンセプトを受け継ぎつつ、さらに「Refined(上質)」という魅力を足して、「タフギア×上質」なSUVへと進化しています。

 なお、北米の兄弟車である「ローグ」は2020年にフルモデルチェンジしていたのに対し、日本仕様の新型エクストレイルが2年遅れで発売されたのは電動化技術の搭載に時間が必要だったためだといいます。

 そんな新型エクストレイルは、世界初の「VCターボ」と「e-POWER」を組み合わせた電動パワートレインを搭載。発電用エンジンとして日産が世界で初めて量産化に成功した可変圧縮比エンジン(VCターボ)を採用し、さらに高出力モーターを搭載した第2世代のe-POWERにより、どのようなシーンでも回転数を抑え、静粛性と低燃費を実現しました。

 この電動パワートレインに電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を採用。前後2基の高出力モーターと左右のブレーキを統合制御することで4輪の駆動力を最適化し、雪道や山道だけでなく、日常走行などでも走りやすく快適な乗り心地を可能にしました。

 なお、実はe-4ORCEもエクストレイルに初搭載された技術。日産のBEV(バッテリーEV)である新型「アリア」に初搭載される予定だったのですが、4WDモデルの発売が遅れており(2022年9月現在は2WDのみ販売)、新型エクストレイルが最初のモデルになったというわけです。

 革新的な技術の数々を搭載した新型エクストレイルの販売が好調で、歴代エクストレイル史上最速であり、e-POWER搭載車としても最短で1万台を突破。8月31日時点で1万7000台を突破しており、多くのユーザーが新型エクストレイルを待ち望んでいたことがうかがえます。

 そのなかで、駆動方式別の販売比率はe-4ORCE(4WD)が90%、グレード別では最上級の「G」が65%を占めるなど、高性能かつ豪華で機能満載のモデルが売れ筋となっています。

 新型エクストレイルは、初代・2代目の箱型ボディに回帰したほか、プレミアムな内装を備えており、さらに、高速道路単一車線での運転支援技術「プロパイロット」や駐車操作をクルマが支援する技術「プロパイロットパーキング」といった先進技術も加え、これまでのエクストレイルファンだけでなく、電動車に興味を持つユーザーにも好評とのこと。

 ミドルサイズSUVはライバルが多く、トヨタ「ハリアー」「RAV4」、マツダ「CX-5」、スバル「フォレスター」など、各社を代表するSUVがひしめき合うカテゴリーです。

 そのなかで新型エクストレイルは、ほかのSUVとはひと味違う、タフと上質さを両立した唯一の存在として再出発することで、かつてのSUVナンバー1の称号を取り戻す日も近いのかもしれません。

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