日産新型「エクストレイル」がハイブリッド専用に! 増えつつある「ハイブリッドSUV」メリットと強みは?
ハイブリッドSUVでオフロードを走れる? カスタムは可能?
ハイブリッドSUVで気になるのは、オフロード走行が可能かという点です。ヘビーデューティな使い方は、ハイブリッドでも賄えるのか、クロカンを中心としたカスタムを手掛ける4WD専門店のスタッフに話を聞いてみました。
「これはハイブリッドシステムの性能の問題ではなく、そのクルマ自体の成り立ちによるところが大きいでしょう。
乗用車ベースのSUVはモノコックボディを採用しており、オンロードを優先した作りになっています。激しい衝撃や極端に負荷がかかるシーンでは、足回りよりボディ剛性のほうが心配です。
一方、日産の『e-4ORCE』やトヨタの『E-Four』などは、前後のトルク配分などを電子制御してくれるので、むしろ人間による手動操作より優秀でしょう。
路面状況や速度を検知して最適なトルク配分をしてくれるので、初心者でもオフロード走行や雪道走行がしやすくなっていると思います」
また最新のハイブリッドシステムは、荒れた路面ではロードノイズも大きい状況では積極的にエンジンを稼働させるなど、ロードノイズまで考慮した制御を可能にしています。
これはオンロード性能を大事にしつつも、オフロード性能も十分考慮されているのですから、まさにハイブリッシステムはSUVに求められる性能を十分以上に満たしているといえるでしょう。
では、ハイリッドSUVはカスタムできるのでしょうか。
「本格的なオフローダーでハイブリッド車はまだ数少なく、パーツを開発しているショップやメーカーも少ないと思います。
ハイブリッドは繊細なシステムなので、現状では外装系パーツの装着やタイヤ&ホイールの交換といったライトカスタムが中心になってくるだろうと考えています」(4WD専門店スタッフ)
ハイブリッドSUVは日頃のメンテナンスの面で不安はないのでしょうか。神奈川県で国産・輸入車を問わず整備や修理を手掛けるH整備士に聞いてみました。
「ハイブリッドSUVはまだ新しいジャンルなので耐久性に関しては把握しきれていませんが、メカニカルなトラブルはほぼ問題ないと思います」
ただし、SUVに限らず、ハイブリッドシステム搭載車ならではの注意点はいくつかありそうです。
「リチウムイオンやニッケルなどのメインバッテリーのほかに、ハイブリッド車にも補機用バッテリーが搭載されていることが意外に忘れがちです。
ハイブリッド車のバッテリートラブルは、たいていこの補機用バッテリー上がりなので、忘れずにチェックしてください」(H整備士)
ガソリン車の補機用バッテリーはエンジンルーム内にありますが、ハイブリッド車の場合はリアシート下など手が届きにくい場所に設置されることが多く、そのためどうしても工賃も高くなることが多いそうです。
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ハイブリッドSUVのネックはガソリン車よりも価格が高いところですが、それ以外の部分ではSUVとハイブリッドの組み合わせはメリットしかないという結論になりそうです。
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