トヨタ「ノアヴォク」にはない!? モデル末期でも「セレナ」はなぜ人気? 「うしろのドア」が重要なワケ
デビュー丸6年を経過し、フルモデルチェンジも間近と噂される日産のミニバン「セレナ」ですが、まだまだ根強い人気を集めています。ライバル車にはない独自の「ハーフバックドア」がユーザーから支持されているといいます。
狭い場所でも開けられる! 日産独自の「ハーフバックドア」とは
ファミリーカーとして根強い支持を集めるミニバンジャンルのなかでも、人気の中心はミディアムクラスです。トヨタは「ノア/ヴォクシー」、ホンダは「ステップワゴン」、そして日産「セレナ」の3メーカー4車種が熾烈な販売競争を繰り広げています。
トヨタとホンダの各モデルは、相次いで2022年にフルモデルチェンジしたばかり。日産は2016年発売ですが実力は互角で、とくにセレナ独自の「バックドア」がユーザーから好評だといいます。
日産のセレナは、1991年登場の「バネットセレナ」の時代から数えると現行C27型で5代目。1999年登場の2代目から横置きエンジンと前輪駆動の組み合わせに代わり、乗用車と変わらない感覚で乗れる設計となりました。
スクエアなボディが生む広い室内に3列シートレイアウトを配し、後席左右のスライドドアとともに良好な使い勝手を誇ります。
前後左右の窓ガラスも大きく運転席からの視界も良好で、日産独自のアラウンドビューモニターとともに運転のしやすさも歴代セレナの美点です。
現行型は2016年8月にフルモデルチェンジ。2022年夏でデビューから丸6年を迎えたロングセラーモデルです。ライバル車が次々と刷新されるなか、そろそろ新型セレナの登場も期待されるところ。
しかし一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(自販連)調べによるセレナの2022年7月度販売台数は6359台。軽自動車を除く販売ランキングでは第6位と上位に位置し、現行型セレナも依然として高い販売力を維持していることがわかります。
2018年には日産独自のフルハイブリッド「e-POWER(イーパワー)」を搭載。翌2019年には外観デザインを変更し質感を向上させるマイナーチェンジを実施するなど、絶えず改良を重ね続けているのが販売好評の理由といえるでしょう。
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そんなセレナは、ライバル車にはない独自装備があります。それが車体後部の「ハーフバックドア」です。
これは大型のバックドアの窓部分のまわりだけが開閉できるよう、もうひとつのドアを加えたもの。軽量化にも配慮された樹脂製となっています。
箱型で大きな車体に真っ直ぐな後部形状が組み合わされているミディアムクラスのミニバンは、必然的に大きなバックドア(テールゲート)が備わります。
そのためバックドアを開閉するためには、車両の後ろに大きなスペースが必要となります。ショッピングモールなどの狭い駐車場スペースで、バックドアを開けるのは事実上不可能なのです。
買いこんできた大きな荷物を後部の広い空間に積みたくでも、いったん側面のスライドドアに回らないといけないのはちょっと、いやかなり不便すぎます。
そこでセレナのハーフバックドアが役立ちます。通常のバックドアに比べ、およそ半分のスペースで開閉できるのです。
小柄な人でも荷物の出し入れができるくらいの絶妙な開閉部の高さもうれしいところです。
SNSでセレナのクチコミをのぞいてみても、このハーフバックドアについて「上半分だけバックドア開くのイイ」「実用的」「重宝してる」といった記述がよく見られます。
ほかにも「(バックドアを)あけられるスペースがあっても、ちょっとしたものなら楽だからここから出し入れしてる」「これが知恵かと感心する」といった声もあり、セレナオーナーが日常的に活用しているシーンが目に浮かぶようです。
ライバル車オーナーからも「ヴォクシーに欲しかった」「これは便利」「ステップワゴンは何故わくわくゲートをやめたのか(バックドアを左半分だけ開けられる独自の機構。2022年のフルモデルチェンジで廃止)」と羨む声もあります。
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前述のとおり、2016年のデビューから6年が経過した日産 セレナは、ライバルに対抗する意味でもそろそろ次期型へのフルモデルチェンジを期待したいところ。
ただしユーザーから好評な独自装備のハーフバックドアについては、新型セレナでも必ず継承して欲しい装備だといえます。
確かにこのやり方だと左右対称だから見た目にも違和感無いですよね~
多分、ユーザーが欲しいと言えばトヨタはなんの躊躇もなく採用してくるんじゃないですか?
日産独自と言ってるアラウンドビューモニターもトヨタは採用してますし、ワンタッチスライドドアも採用してますし、インテリジェントルームミラーも採用してますし、ロールサンシェードも採用してますし、シートバックテーブルも採用してますし、パクりの技術は世界屈指の技術を持ってるトヨタですから!