トヨタが本気! 新型「クラウン」は4仕様で世界40か国に挑戦! 米国「リベンジ」に必要な要素とは
日本の高級車の代表格であったトヨタ「クラウン」は、16代目へのフルモデルチェンジに際して、アメリカを含む世界40か国へと輸出されるグローバルモデルへと変貌を遂げました。しかし、過去にクラウンはアメリカへの輸出を行ったものの、惨敗したという歴史があります。新型クラウンは、アメリカで成功することができるのでしょうか。
新型クラウンは、アメリカで50年ぶりの「リベンジ」を果たせるか
2022年7月15日、16代目となるトヨタ新型「クラウン」が世界初公開されました。
日本の高級車の代表格であったトヨタ「クラウン」は、16代目へのフルモデルチェンジに際して、アメリカを含む世界40か国へと輸出されるグローバルモデルへと変貌を遂げます。
すでに、アメリカでも発表されていますが、新型クラウンは成功することができるのでしょうか。
日本を代表する高級セダンとして多くの人に愛されてきたなかで、クロスオーバー、スポーツ(ハッチバック)、エステート(ステーションワゴン)、そしてセダンという4つのボディタイプとともに登場したことに、多くの人が驚きを隠せませんでした。
ボディタイプが多様化したこと以外にも人々を驚かせたのが、新型クラウンが40か国へ輸出されるグローバルモデルへとなったことです。
クラウンは、いくつかの歴代モデルで海外展開をおこなっていましたが、本格的なグローバルモデルとしての実績ほとんどありません。
そうしたなかで、世界最大級の自動車市場、かつトヨタにとって最大の市場であるアメリカは、新型クラウンが販売される「40か国」のなかに含まれます。
アメリカでは、伝統の「王冠マーク」ではなく、トヨタエンブレムがあしらわれた新型クラウンが公開されており、ユーザーの関心を集めています。
しかし、クラウンにとってアメリカ市場は「鬼門」とも呼べる存在です。
クラウンは当初から国内専用車として開発されていたわけではありません。
むしろ、アメリカへの乗用車輸出の先陣を切ったのは、1955年に発売された初代クラウンでした。
1958年にアメリカへの輸出が開始された初代クラウンですが、初の国産乗用車として日本国内では一定の評価を得ていたにもかかわらず、アメリカのユーザーを満足させるだけの性能はもっておらず、結局、ほとんど受け入れられることなくあえなく撤退しています。
その後、よりコンパクトな「コロナ」のヒットを足がかりに、北米市場での存在感を増していったトヨタですが、クラウンについては1972年の4代目を最後にアメリカへの輸出は打ち切りとなっています。
結果的には、初代クラウンの惨敗があったからこそ、いまのアメリカ市場でのトヨタの躍進があるといえます。
しかし、日本人にとっては単なる高級車以上の響きを持つクラウンというクルマが、自動車大国アメリカではまったく歯が立たなかったのです。
それから長い歴史を重ねたクラウンですが、今回16代目となったタイミングで再び、アメリカへ輸出されます。
新型クラウンのグローバル展開について、トヨタの豊田章男社長は次のように述べていました。
「クラウンは、日本の豊かさ、『ジャパンプライド』の象徴でした。そして、世界に誇る日本の技術と人財を結集したクルマでした。新型クラウンにも、そんな日本の底力が詰まっております。
だからこそ、このクルマで、私たちはもう一度、世界に挑戦いたします。
クラウンが、世界中の人々に愛されることで、日本がもう一度、元気を取り戻すことにつながれば、こんなに嬉しいことはありません。
『日本のクラウン、ここにあり』。それを世界に示したいと思っております。
新型クラウンシリーズは、日本だけではなく、初めて、グローバルに販売してまいります。
日本の情熱、プライド、発展が生み出した歴史あるクルマに、世界中のお客様がお乗りいただけるようになります。
このクルマはきっと、クラウンの『最高傑作』になると思っております」
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真のグローバルモデルとして生まれ変わった新型クラウン。およそ50年越しの「リベンジ」を果たせるかどうかに注目が集まっています。
海外市場を意識するにしても米国でやるなドイツでやれ
EクラスCクラス5シリーズ3シリーズから逃げるな