「絶対ヴォクシーが欲しい!」でも決め打ちで商談は危険!? ライバル「セレナ」や「ステップワゴン」も比較したほうが良い理由とは
新車を買う際「このクルマが欲しい」と特定の車種を決め打ちで商談するのは、危険だといいます。その理由について詳しく解説します。
決め打ちのつもりが…ライバル車のほうが気に入るケースもよくあること
欲しいクルマが決まっていた場合、その車種を取り扱っている新車ディーラーでどんどん話を進めたくなるところ。
では、欲しいクルマが明確ならば、比較検討など必要ないのでしょうか?
結論からいえば、たとえ欲しい車種が明確に決まっていても、ライバル車との比較検討は絶対におすすめします。
手間をかけて比較検討することで、そのクルマの商品価値を見いだすこともできるので、より一層の納得と満足につながるでしょう。
例えばトヨタ「ヴォクシー」を本命で検討していたとしても、ライバルの日産「セレナ」やホンダ「ステップワゴン」、さらにヴォクシーの兄弟車「ノア」なども必ず見てみましょう。
それぞれのモデルで、乗ったときの見晴らしや乗り降りのしやすさ、シートアレンジなどの基本的な装備・機能も異なり、オプションでつけられるものも違ってきます。
実車を見比べてみたら「ライバル車のステップワゴンの方が良かった!」ということもよくあります。
もちろん、本命の「ヴォクシーのここが良い」と思い、決心が固まることもあるでしょう。
各モデルそれぞれに推しポイントが見つかることがあると思います。
そして比較することで、もうひとつのメリットが得られます。
新車ディーラーや担当スタッフとは、一度購入するとその後もメンテナンスなどで長いお付き合いになります。それだけに、担当の営業スタッフとの相性も重要です。
複数メーカー・販売店の間で比較することで、クルマの違いだけでなく、ショールームや担当の営業スタッフの印象や相性のよさなども同時に検討できます。
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クルマ選びは、サイズや用途、デザインで決めることもあれば、予算から決めていくこともあると思います。
東海エリアで新車ディーラーの営業スタッフとして働くAさんは、次のように教えてくれました。
「もし予算面で候補を出したいならば、予算オーバーかなと思っても、同時にひとつ上のクラスのクルマも比較してみることも大切です。
例えば、コンパクトミニバンのトヨタ『シエンタ』で検討している場合は、ライバルのホンダ『フリード』と比較検討するのは基本ですが、さらに同メーカーのノアやヴォクシー、他メーカーのステップワゴンやセレナなど、サイズや価格が上回る上級ミニバンも調べてみましょう」
その理由について、Aさんはこう話します。
「新車ディーラーの決算期や、モデルチェンジなどが控えている場合など、予想以上の値引きが出せることがあります。すると価格差のあった上位モデルでも、当初の予算にグッと近づくこともあるのです」
また、月末なども値引きが期待できることがあるといいます。
営業スタッフが目標まであともう少し、というときに、値引きをしてでも契約につなげるといった交渉をしてくることがあるからです。
予算に近づけば、考えてもみなかった上位モデルも、候補のひとつにあがることもあるでしょう。
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