なぜ「旧車を貸し出す」事業は始まった? トヨタ×キントが「憧れ」を提供するに至った理由とは

2022年4月6日、KINTOはクルマのさまざまな楽しみ方や魅力を発信する一環として旧車コミュニティ「Vintage Club by KINTO」を立ち上げました。そのなかで古いトヨタ車をレストアして、レンタカーとして貸し出すサービスも展開していますが、なぜ新車販売やサブスクを展開するトヨタとKINTOは旧車サービスに乗り出すのでしょうか。

なぜ旧車サービスが始まったのか?

 KINTOは、クルマのさまざまな楽しみ方や魅力を発信する一環として旧車コミュニティ「Vintage Club by KINTO」を2022年4月6日に立ち上げました。
 
 そのなかで「特選旧車レンタカー」というサービスでは「初代ソアラ」「セリカLB」「27レビン」「70スープラ」のレンタルが可能です。
  
 昨今注目を浴びる「旧車」を気軽に楽しむコンテンツは、どのような経緯で誕生したのでしょうか。

なぜKINTOはトヨタとダッグを組んで旧車ビジネスを展開するのか?(画像はセリカリフトバック 2.0GT(1975年式/MT))
なぜKINTOはトヨタとダッグを組んで旧車ビジネスを展開するのか?(画像はセリカリフトバック 2.0GT(1975年式/MT))

 このコンテンツの面白いの部分は、オンライン上でワイガヤをするだけでなく、オフラインつまり実際に体験ができるという点です。

 立ち上げの経緯について、サービス発表時にKINTOは次のように話しています。

「現代の自動車は、とても快適でスタイリッシュですが、ちょっと昔のクルマ、いわゆる旧車は、いじる楽しみとダイレクトに機械に触れる感覚、近年のクルマにはない独特の味を持っています。

 “一人ひとりの『移動』に『感動』を”というビジョンを掲げているKINTOでは、現代のクルマとともに、旧車に気軽に触れる場をつくり、皆さまと一緒に旧車を楽しみたいと考えます」

 こうした背景により、これまで“憧れ”で終わっていた旧車、それも、KINTO×トヨタ自動車×レストア集団・新明工業のトリプルタッグで蘇ったモデルを「見て・触れて・乗る」ことができるのです。

 では、「なぜ、KINTOがこのような活動をおこなうのか?」という部分について、3社の担当者に話を伺っていきます。

―― KINTOは「新車に定額で乗れます」のサブスクのイメージが非常に強いですが、それとは真逆となる旧車サービスを展開したのでしょうか?

 KINTO 布川:KINTOはサブスクに一番力を入れているのは事実ですが、弊社の目的は「移動に感動をもたらしたい」ということで、モビリティ全般で色々なサービスを展開したいと考えており、そのひとつが旧車でした。

 実は以前から「やりたいよね」と思っていたのですが、なかなか実現できず……。

 そんななか、トヨタさんから提案があり、さらに別のビジネスでご一緒していた新明工業さんにも声をかけたとこほ、「このタッグなら何かできそうだよね」というのが経緯になります。

―― 最近トヨタも旧車用パーツの復刻など熱心に活動をしていますが、提案はその流れの一環でしょうか?

 トヨタ担当者:トヨタとしては、これからも魅力あるクルマを作るために、古いクルマから学ぶことがあると考えました。

 例えば、「今のクルマは嫌い」という人がいますが「なぜ嫌いなの?」ということに真剣に向き合えていたかというと、正直できていなかったと思います。

 昔のクルマをヒントに新しいクルマに活かす、そんなコミュニケーションができるプラットフォームがあれば……と考え、KINTOさんにお声がけをしました。

―― 「旧車を使って何か面白いことをしたい」という想いが繋がったわけですね。

 KINTO 布川:打合せをすると、みんな話をしたいのか全然終わらず、その延長戦で飲みに行こうか……みたいな(笑)。

 そんな『誰でも気軽に旧車話ができる緩いコミュニティがあったら』というのが、ヴィンテージクラブの原点になります。

 ただ、喋るだけではつまらないので、「何かサービスはできないか?」と考えたのが旧車レンタカーでした。

トヨタが監修して作成された説明書
トヨタが監修して作成された説明書

―― 旧車に興味を持っていても、新車と違って試すのはハードルが高いです。旧車趣味は敷居が高いですが、その入り口を気軽に体験できるのが旧車レンタカーであると。ただ、レンタカーとして運用するためには、車両は万全の状態にしておく必要がありますよね?

 KINTO 布川:その通りです。車両を車検に適応する状態にするステージはトヨタさん、お客様にシッカリと使ってもらえる状態にするステージは、愛知県豊田市にある新明工業さんにお手伝いいただいています。

―― 新明工業といえば、トヨタ博物館の展示車両のレストアも手掛ける職人集団で、レストア業界でも一目置かれる存在です。

 新明工業 石川:レンタカーとして運用するわけですから、単に綺麗に修復するだけではダメで、普通に乗っている限りは「壊れない」というレベルにする必要があります。

 その辺りはノウハウをたくさん持っていますので心配ありません。

 ただ、今のクルマと同じように……とはいきませんので、KINTOさんに独自の説明書を作ってもらっています。

 KINTO 布川:今のクルマのように「ボタン一つで始動」とはいきませんので、トヨタさんに監修していただきながら説明書を作成しています。

 エンジンの掛け方、メーターの役割、給油口の開け方などなど……。

 古い世代にとっては当たり前ですが、若い人にとっては新鮮ですよね。

 なので、貸出の時は20~30分かけてワイワイガヤガヤ喋りながら、やっと走り出す……と。

 普通のレンタカーではありえない感じですが、それを含めて楽しんでいただいています。

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コメント

1件のコメント

  1. 古い車から学んだら創造力の乏しさに絶望でもしてくれるんですか?
    大人になって小学生時代に使った古い教科書を読み返せば記憶はあっても別世界に思えるのは人間が創造力を封印されてバズルの一片になってるからですね。
    乗って読んでつまらない車や本は正直につまらないと言えばよいだけの話で、建前ばかりの読書感想文のような評論しかしないモータジャーナリストに昔の車をレポートしても昔は良かったとしか言わないし、そもそも今をダメにしたのは君ら昔の人間でしょうに?
    一時期ナナハン免許が難関だった時代も同じで今をダメにした奴ほど昔は良かったてヌケヌケと言う始末。