ド派手「ダンボルギーニ」なぜ誕生? 7年経った現在はいかに ダンボール製作は「震災復興」のため!

ダンボルギーニの現在は?震災復興の象徴に?

 このように、今野氏の強い思いから誕生したダンボルギーニですが、現在でも展示車両として飾られるなど、多くの人の目にとまっています。

 今野氏は、現在のダンボルギーの存在について、「ダンボルギーニは、地域を発信することにもなったり、『震災復興の象徴』とまでいわれたり、いまでもひとつの観光資源となって、地域に貢献し続けていると思います」と話します。

 最近のSNSを見てみても、駅前商店街などに展示された際には、その様子を投稿しているユーザーも多く、「細部まで再現されていてカッコいい!」「迫力がある!」「女川の名産」「宮城に来たらぜひ!」と称賛の声が相次いでおり、人々を楽しませています。

 さらに今野氏は、以下のように話を続けます。

「また、『ダンボールの可能性』といったところでも大きな反響をいただき、さまざまな制作物のご依頼をいただいて、いままで世の中になかった製品も実現させるなど事業活動にも少なからず良い影響をもたらしております。

 ダンボルギーニは、いまでは強力な『説得力』にもなっており、弊社が震災前から独自に手掛けてきた災害対策品、および強化ダンボールを活用した災害支援などの分野でも多くの反響やご相談をいただいております」

細部まで忠実に再現された「ダンボルギーニ・アヴェンダンボール」(画像提供:今野梱包株式会社)
細部まで忠実に再現された「ダンボルギーニ・アヴェンダンボール」(画像提供:今野梱包株式会社)

 このように、ダンボルギーニは当時から現在に至るまで、地域貢献はもちろん、今野梱包株式会社にも、長らく大きな影響を与えています。

 ダンボルギーニは、石巻市や女川町を中心とする宮城県地域を盛り上げるとともに、復興のシンボルとして、現在は、震災への備えを周知する存在にもなっているといえます。

 今野氏の地域愛や復興に対する思いが強く反映されたダンボルギーニは、今後も多くのユーザーから親しまれていくこと間違いありません。

※ ※ ※

 今野梱包株式会社では、震災以前から、災害対策としてダンボールを活用した間仕切りや仮設家具などの製作もおこなっていました。

 事業が軌道に乗る以前、今野氏が自ら営業に出向いていた際には、強化ダンボールで製作したビジネスバッグを持って営業先を回っていたといいます。

 こうした地道な努力やこれまでおこなってきた事業などが、ダンボルギーニへとつながっているのかもしれません。

【画像】これがダンボール? ダンボルギーニ爆誕! 現在はどうなった?&ラストアヴェンタとは?(15枚)

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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