「熱っ!」ダッシュボードで火傷に注意! シートベルト金具も高温に!? 救世主は「水タオル」か
真夏の車内の火傷対策は?
では、このような車内での火傷を対策するためには、どのような方法をとるのがベストなのでしょうか。
JAFの担当者は、真夏の車内温度について、次のように説明します。
「窓を3cm程度開けた状態や、サンシェードでフロントガラスを覆ったときの車内温度は、対策なしのクルマと比べてわずかしか温度上昇を抑えることができませんでした。
また、外気温35度で日なたと日陰にクルマをとめ、車内温度を比べた実験では、1時間後には日なたの車両が43度、日陰の車両が36度という結果になりました。
日陰の方が温度の上昇を抑えることはできますが、それでも車内温度は高くなってしまいます」
つまり、サンシェードといったアイテムの活用に比べると、クルマを駐車する場所の工夫などをおこなうほうが、車内の温度を下げるには有効的といえそうです。
ただ、これらはダッシュボードや金具の温度ではなく、あくまでも車内温度であるため、実際にはダッシュボードや金具がさらに高温になっている可能性が高いといえます。
このような場合に、直接触れてみて温度を確認するのは安全な方法とはいえません。
シートベルトの金具やダッシュボードの温度を下げるためには、水で濡らしたタオルなどを用意し、2、3回ほど、高温が予想される部分をを拭き上げるのが良く、タオルでまんべんなく包み込んで温度を低減させることが重要です。
また、車内で使用できる冷却スプレーなどを活用するのも有効的といえます。
カー用品店などでは、車内の冷却用にスプレーを販売しており、それらを高温部分に噴出することで、瞬時に温度を下げることが可能です。
なお、45度という温度はひとつの目安であって、絶対的な基準値ではないため、45度以下だからといってダッシュボードなどを触ることが安全とはいい切れません。
自分なりの対策をおこなっていたとしても、真夏の車内でものに触れる際にはじゅうぶんに注意するようにして、とくに小さな子どもがいる場合には、子どもを車内に乗せるまえに、火傷対策をおこなっておくのが良さそうです。
※ ※ ※
ちなみに、ダッシュボードにものを置く場合、スマートフォンやガスライターだけでなく、芳香剤や眼鏡、水の入ったペットボトルなど、光を集める作用があるものも要注意です。
こうしたものは、直射日光の当たるダッシュボード上で、虫眼鏡のレンズのように「収れん現象」を起こし、車両火災の原因となります。とくに夏は車内にものを放置しておかないように意識しましょう。
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