なぜ260万円のホンダ軽「アクティ」存在?「農道のNSX」が新車価格3倍で発売中…豪州で一体何が?
「農道のNSX」ことホンダ「アクティ」がオーストラリアの中古車販売店で260万円という価格で販売されています。なぜなのでしょうか。
ホンダ「アクティトラック」が豪州で約260万円!?
オーストラリアの中古車販売店で、ホンダ「アクティトラック」がなんと約260万円ほどの高額で販売されています。
日本での販売価格をおよそ3倍ほども上回る価格となっていますが、なぜこのような価格でアクティトラックが販売されているのでしょうか。
1977年に登場したホンダ「アクティ」は、実用車としての使いやすさや力強い走りを実現する軽商用車として、長年愛されているクルマのひとつです。
トラックだけでなく、ライトバンもラインナップされているアクティは、 やエンジンは車両中央に備えられており、軽トラック・バンのなかでは唯一ともいえるMR車であり、荷台までもフレームの一部にしてしまうモノコック構造など、ホンダならではの独自性が表現されているモデルとなっています。
こうした構造から「農道のNSX」とも呼ばれるほど農道で優れているとされるアクティですが、販売不振などを理由にアクティバンは3代目をもって、アクティトラックは2021年4月をもって生産終了となりました。
約43年もの長い歴史に幕を閉じたアクティトラックですが、オーストラリアニューサウスウェールズ州ウェストライドの中古車販売店「SunRise Cars」で、アクティトラックが販売されていました。
その販売価格はなんと、2万7888豪ドル(約260万円)と、日本で販売されていた4代目アクティの価格83万6000円から100万7600円のおよそ3倍もの価格となっています。
今回オーストラリアの中古車販売店で販売されているモデルは2020年式(4代目)であり、ボディカラーは白色です。
総走行距離は4477kmとされており、比較的新しい状態に近いクルマであるといえ、内外装の傷やいたみも少なく、全体的なコンディションの良い状態である様子がうかがえます。
この4代目アクティトラックは、最高出力は33kW、最大トルクは59Nmとなっており、通常はほぼ2WDで走行しますが、滑りやすい路面になると4WDに切り替わり走行するため、山道やぬかるみ、雪道などの悪路でも安心して走行可能です。
さらにカタログ燃費は、JC08モードで18.4km/h(2WD/5速MT)と高い燃費性能を誇ります。
では、なぜオーストラリアの中古車販売店で、日本の軽トラックがここまでの高額で販売されているのでしょうか。
その背景には、オーストラリアといった地域での軽自動車、軽トラックの人気が大きく影響しています。
国土の広いオーストラリアでは、日本と比べて車体が大きく重量のあるクルマが多く、日本独自規格の軽トラックや軽自動車のようなコンパクトでかつ高性能なクルマは希少です。
また、オーストラリアは日本と同様左側通行を採用しているため、日本の右ハンドル仕様車と相性が良いという事情もあります。
もちろん、軽トラックの実用性や機能性の高さはいうまでもありません。
例えば、4代目アクティトラックの荷台長は1940mm、荷台幅1410mmとなっており、農機具や小型の耕うん機などを積載することも可能であるほか、サーフボードやキャンプ道具などのレジャーにも活用することができます。
その点に注目した一部のユーザーに爆発的な人気を集めており、このように高額で販売されているようです。
※ ※ ※
アクティトラックは、コンパクトで可愛らしい見た目ながら、山道や農道などを難なく走行することができる力強さ、さらに機動力や多くの荷物の積み込みが可能であることなど、さまざまな魅力が備わっているのです。
海外で日本の軽自動車が人気なようですね。
ワタシのプレオプラスも売れないかしら。
三菱のミニキャブもMRでありませんでした?
操舵感がランエボみたいで好きでした。
オーストラリア在住の車好きです。
これまで25年間で見た軽トラは3台だけなので、ほぼ流通はしていないと思いますよ。
てっきりアメリカみたいに馬鹿みたいに高い関税を掛けられているのかと思った。これって、単純にアメリカやオーストラリアに部品として輸出して、現地で組み立てて、現地のカーディーラーで少し高いくらいの値段で売ったら十分に売れるのかな?って思うんだけど、実際にはどうなんでしょうね。