約3億円のランボ新型「カウンタック」が復活!? 真夜中の東京に降臨! なぜ人は「クンタッチ」に惹かれるのか
現代によみがえったカウンタック、「伝説」の存在になれる?
そんなカウンタックが、世界112台の限定車として現代によみがえりました。
今回登場した新型カウンタックLPl800-4は、1971年にカウンタックのプロトタイプが発表されてから50周年を記念したものとして2021年に登場しました。
2019年に発表されたランボルギーニの限定車「シアン FKP37」をベースに、カーボンファイバーのモノコックボディとハイブリッドシステムを持つ現代的なスーパーカーへと生まれ変わっています。
低いシルエットと幾何学的なボディワーク、特徴的な「シザースドア」など、オリジナルのカウンタックをほうふつとさせるものです。
それでいて、6.5リッターV型12気筒エンジンとハイブリッドシステムは、システム合計出力814psを発揮し、最高速度は355km/hにも及ぶなどパフォーマンスはオリジナルを大きくしのぎます。
この新型カウンタックLPl800-4の価格は200万ユーロ(約2億8500万円)となり、発売直後に完売するなどカウンタックの人気の高さがうかがえます。
ただ、オリジナルのカウンタックが「伝説」の存在として現在でも神格化されている背景には、単純なスペックや価格以上の要素があります。
例えば、オリジナルのカウンタックは、最高速度が309km/hであったと公式発表されていますが、当時は文字通り未知の領域であった300km/hを達成したということで、当時のファンは胸を踊らせたといいます。
実際には300km/hを超えることはできなかったともいわれていますが、当時のファンは雑誌やカタログを手に、「どのクルマが一番速いか」と、終わりのない議論を繰り広げていました。
まさに、検証できないからこそ、夢があったといえます。
また、「伝説」が生まれるためにはライバルの存在が必要不可欠です。パフォーマンスに優れたクルマが多く存在する昨今ですが、カウンタックのライバルとなり得るだけのバックグラウンドを持つスーパーカーはそうは多くありません。
新型カウンタックLPl800-4が、オリジナルのカウンタックのような存在となれるかどうか、ひいてはこれからのスーパーカーが盛り上がるかどうかは、そんなライバルの登場に掛かっているといえます。
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なお、新型カウンタックLPl800-4から、日本語での公式表記は「クンタッチ」となりました。
以前から愛好家のなかでは、本国での発音に近い「クンタッチ」を好んで使用する例が見られましたが、簡単に情報が入らない時代だからこそ、さまざまな呼び名や解釈が存在する余地があったということも、カウンタックが特別な存在となったひとつの要因なのかもしれません。
以前から某自動車評論家がこだわって、ジャガーをジャグァー、メルセデスをメルツェデスと言っていたわけでそれが一般化したかという話になるわな。
ジャグァー横田