新型「ノアヴォク」「ステップワゴン」ほぼ同時! 近々日産「セレナ」も!? ライバル車なぜ一斉に登場? 国内新車市場のナゾ

同じメーカーでも似たようなクルマが同時期に発売される?

 このほか、同じメーカーに属する車種の場合、プラットフォームやハイブリッドシステムなどの共通化も影響しています。

 ノートオーラは、ノートをベースに開発され、アクアも基本部分はヤリスハイブリッドと共通です。そのためこれらの車種は、互いに発売時期が近付いています。

日産「ノート」(左)と「ノート オーラ」(右)
日産「ノート」(左)と「ノート オーラ」(右)

 今後の似通った新型車の登場としては、まずコンパクトミニバンが挙げられます。

 2022年7月から8月には、トヨタ「シエンタ」がフルモデルチェンジをおこない、2023年には、ライバル車のホンダ「フリード」も新型になる可能性が高いです。

 またホンダは「インサイト」が廃止され、ミドルサイズハッチバックの「シビック」にハイブリッド(e:HEV)が加わります。2022年から2023年の春には同じカテゴリーのトヨタ「プリウス」もフルモデルチェンジするとの情報もあり、今後はミドルサイズハッチバックのハイブリッドも選びやすくなるでしょう。

 このように見てくると、同じカテゴリーの車種が同時期にフルモデルチェンジする動向は、クルマ選びに活用できます。

 最近はフルモデルチェンジの周期も7、8年に延びたので、例えば2023年に新型のノア&ヴォクシー/ステップワゴン/セレナのどれかを購入して、7、8年後に再びこの4車種から選ぶ方法もあるでしょう。

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Writer: 渡辺陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を得意とする。

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