トヨタ「アルファード」爆売れ中! 登場7年もまさかの台数倍増!? 理由は「エスティマ」「ヴェルファイア」のおかげ?
2017年12月のマイナーチェンジを境に「アルファード」の人気が「ヴェルファイア」を上回るように
そんなトヨタの兄弟車として残っていた代表格が、アルファードとヴェルファイアです。
アルファードはトヨペット店専売、ヴェルファイアはネッツ店専売。2チャンネルの間で販売競争が繰り広げられていました。
トヨタでふたつの選択肢を用意し自社ブランド同士で競合させることで、他メーカーへの顧客流出を防ぐ狙いもあったといいます。
ヴェルファイアは、販売チャンネル統合前の2019年に3万6649台を販売したのに対し、2020年は1万8004台に半減してしまいました。
対するアルファードは、2019年の6万8705台に対し、2020年には9万748台まで伸ばしています。約4万4000台だった2015年から比べると倍増の伸びを示しています。
2017年末のマイナーチェンジを機にアルファード人気が高まっていたなか、ヴェルファイア専売だったネッツ店でも顧客に対しアルファードを勧めることができたことが、シェア拡大の理由としては大きいようです。
ヴェルファイアの台数(2015年に約5万4000台)が大幅に減った分を、他社へ逃さずトヨタ内でしっかり吸収できた、ともいえるでしょう。
またもうひとつの要因としては、長年Lクラスミニバンの代表格として愛され続けてきた「エスティマ」(こちらはトヨタ店とカローラ店専売)が、2019年末に生産終了した影響も少なくありません。
首都圏近郊のトヨタカローラ店営業スタッフは「全店扱いが始まり、アルファードが売れるようになったのは大きいです」と歓迎しています。
高額車種のため収益が大きく上がることはもちろんのこと、これまで自社の顧客から代替の際にアルファードが欲しいと声がかかっても、知り合いのトヨペット店営業スタッフに紹介したりしていたことから、そうした機会損失も防げるのだといいます。
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2015年の現行型デビューから7年が経過した2022年。そろそろアルファード/ヴェルファイアのフルモデルチェンジの噂も聞かれる時期です。
2021年4月の一部改良では、ヴェルファイアのグレード体系が見直され、アルファードと同等だったグレード数は、限定車から昇格した「GOLDEN EYES II(ゴールデンアイズツー)」1グレードのみに統合されるという、これまでにない大リストラを断行しています。
その影響は大きく、ヴェルファイアは2021年の販売台数が6509台(月平均542台)へ激減してしまいました。
アルファードが2021年に9万5049台を販売したのに比べると、その差は歴然です。
もはやヴェルファイアは、存続の危機といって良い状況にあります。
ロングセラーとなったアルファードが新型でどう生まれ変わるのか、そして次期ヴェルファイアの行く末についても気になるところです。
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