「なにが違う?」レクサスに相次いで登場の新型高級SUVが「まぎらわしい!?」新型「RZ」「RX」の顔を見比べてみた

レクサスから、2022年4月20日に新型「RZ」が、そして6月2日には新型「RX」が相次いで発表されています。新たなSUV2モデルの違いについて、外観デザインの面から比べてみましょう。

「スピンドルボディ」思想を用いながら各々の特徴を生かした造形に

 高級車ブランド「LEXUS(レクサス)」から相次いで登場した新型SUV「RZ」と「RX」は、ともに新世代レクサスのデザインを採用したニューモデルです。
 
 似ているようで似ていないレクサスの最新2モデルの違いについて、改めて比較してみましょう。

LEXUSの新デザイン言語「スピンドルボディ」を採用した最新SUV、新型「RZ」(左)と新型「RX」(右)
LEXUSの新デザイン言語「スピンドルボディ」を採用した最新SUV、新型「RZ」(左)と新型「RX」(右)

 2022年4月20日に世界初公開されたレクサスの新型SUV「RZ」は、BEV(バッテリーEV:電気自動車)専用のニューモデルです。

 レクサスでは2019年に電動化ビジョン「Lexus Electrified」を発表しています。

 ハイブリッド(HEV)やプラグインハイブリッド(PHEV)を皮切りに電動化モデル拡充を図るものです。

 2030年にはレクサスのすべてのカテゴリーにおいてBEVをラインナップし、さらに2035年には世界中のレクサス車の100%BEV化を目指すとしています。

 そんななか、新型RZはレクサス初のBEV専用車として誕生しました。

 ボディサイズは全長4805mm×全幅1895mm×1635mm、ホイールベース2850mm。

 今後のBEV化戦略の始まりとなる重要なモデルだけに、今まで以上にデザインにも力が入っています。

 レクサス車デザインのキーとなるフロントデザイン「スピンドルグリル」を発展させ、次世代デザイン言語「スピンドルボディ」へと進化させたのです。

 もともと“グリル”とは、エンジンの熱を冷却するために備わる開口部を指しますが、BEV専用車である新型RZには、エンジン冷却のための大開口グリルは必要ありません。

 そのため新型RZでは、開口部を囲むスピンドルグリルの特徴的な紡錘型(糸巻き)形状を、そのままフロント全体へ投影した「立体の塊」としたのです。

 本来グリルが備わる正面の塗装された部分やボンネット部のみならず、左右のフェンダー部やバンパーと一体化した造形や配色にも配慮を加え、レクサスのBEVとしての新たな特徴をフロント全体の形状に表現しました。

※ ※ ※

 新型RZの初公開から1か月以上が経過した6月2日、今度は新型「RX」が世界初公開されました。

 RXは1998年の初代以来、世界累計で約350万台を販売するなど、名実ともにレクサスを代表する主力SUVです。

 今回フルモデルチェンジした新型RXで5代目となります。

 ボディサイズは全長4890mm×全幅1920mm×1695mm、ホイールベース2850mmです。

 新型は最新設計のプラットフォームを採用したほか、レクサスの電動化ビジョンに基づき新開発のHEVシステムを採用するなど、全ての面で刷新されています。

 デザインについても、RZ同様に新たに「スピンドルボディ」の表現が与えられています。

 ただし新型RXは、従来通りフロントにエンジンを搭載するモデルです。

 同じスピンドルボディを採用した新型RZとは、どこが違うのでしょうか。

 従来型のRXは正面から見ると、スピンドルグリルが車体全面を貫く形状とし強い存在感を示していました。

 新型RXでは、新型RZ同様に正面部分全体で“スピンドル”形状を造形しています。

 ボディの塗装面をボンネットからフロントノーズ、そしてレクサスブランドの「L」マークまで延長するとともに、グリルの開口部を下に設置し、低重心な新型RXの走りの良さを表現しました。

 また従来型のようにグリルをメッキ部で明確に縁取るのではなく、立体的なグラデーション状の凹凸を連続的に設けることで、冷却効果と新たな表現を高度に両立させたのです。

※ ※ ※

 相次いで登場したレクサスの最新SUV、新型RZとRXは、共通のレクサス新デザイン言語であるスピンドルボディを採用しながら、BEVとエンジン車というそれぞれの特徴を生かしたフロント造形を誕生させました。

 改めて2モデルを見比べてみれば、各々の独自表現の違いがさらに興味深く映るはずです。

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