スゴイ「レクサス車」が188万円で落札!? 2054年モデルなる謎のハイパーカー「CS2054」の正体とは

アメリカのオークションで、レクサスの「2054年」モデルが出品され話題となっています。シカゴの有名な自動車博物館によって出品されたこのレクサスは、映画「マイノリティ・リポート」に登場した有名な1台でした。

レクサスの燃料電池車が約188万円で落札…

 2022年5月13日-22日にかけて、アメリカ・インディアナ州のインディアナポリスでおこなわれた「メキューム・オークション」で、めずらしいレクサスが落札され話題となっています。
 
「CS2054」という聞き慣れない名前のこのクルマ。実は、トム・クルーズ氏主演のSF映画「マイノリティ・リポート」に“出演”したものであるようです。

なんじゃこりゃ? レクサスの燃料電池車なる「CS2054」の正体とは(Photo:MECUM AUCTIONS)
なんじゃこりゃ? レクサスの燃料電池車なる「CS2054」の正体とは(Photo:MECUM AUCTIONS)

 2002年に公開された「マイノリティ・リポート」は、フィリップ・K・ディックの短編小説をスティーブン・スピルバーグ氏が映画化したもので、2054年のアメリカが舞台となっています。

 CS2054は、その名の通り「2054年モデル」であり、現在から見ると30年以上先のモデルということになります。

 動力は燃料電池を動力とし、水平・垂直航行が可能であり、さらには特殊な衝突防止構造や生体認証セキュリティシステムを備えているという設定のCS2054ですが、実際にはシボレー製の小さなエンジンが搭載されています。

 また、未来的なエクステリアデザインとはうってかわって、インテリアは必要最小限のしつらえとなっています。

 CS2054をデザインしたのは、プロダクトデザイナーのハラルド・ベルカー氏です。

 メルセデス・ベンツでデザイナーのキャリアをスタートさせたベルカー氏はその後独立し、映画用の特殊車両のデザインを手掛けるようになります。

 代表的な例としてはCS2054のほかに、「バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲」に登場する「バットモービル」や「レッドバード」、「アイアンマン2」のレースカーなどがあります。

 また、CS2054のデザインには、トヨタおよびレクサスのデザインスタジオであるカリフォルニアのキャルティ社も協力したといいます。

 実はこのCS2054は、過去にもオークションに登場しています。最近ではイリノイ州のシカゴにある自動車博物館「クレアモント・コレクション」に所蔵されていました。

 しかし、コレクションを展示するスペースが不足していたことから、保有する車両のいくつかをオークションに出品しました。CS2054もそのなかの1台です。

 全世界の興行収入が400億円を超え、日本でも50億円以上を記録した大人気映画に登場した1台だけに、途方も無い値段が付くと思われがちですが、実際の落札価格は1万4850ドル(約188万円)と意外にリーズナブルです。

 ちなみに、今回のオークションではCS2054のプロップボディ(小道具用のボディ)も出品されており、そちらは4400ドル(約56万円)で落札されています。

※ ※ ※

「クレアモント・コレクション」の創設者であるラリー・クレアモント氏は、不動産業などで財産を築いた後、晩年は所有していた数々のコレクションをもとに博物館を設立します。

 博物館には300台以上の貴重な車両が展示されて、来館者を楽しませています。

 クレアモント氏は2021年7月に亡くなってしまいましたが、クレアモント・コレクションはアメリカ中西部でもっとも価値のある自動車博物館のひとつに数えられるほどになっています。

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2件のコメント

  1. 中身がひどいから笑った?
    走れるようにしてあることが偉いんだよ。馬鹿か。

  2. レクサスに乗っていますが、どこもレクサス感が感じられないから、お安いのでしょうか。
    メン・イン・ブラックのQZ618ギャラクティック・エンフォーサーであれば、例え公表されているスペックでなくともそれなりのお値段で取引されるのかと思いました。

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