車の窓ガラスの撥水コーティング「フロント」だけで大丈夫? 全窓やる? 施工すべき窓はどれ?

撥水効果を長持ちさせるコツは?

 撥水コーティングを施す前や施工時に注意すべきことはあるのでしょうか。

「効果をより長く持続させるためには、コーティング施工前の下地処理が重要です。

 ガラス表面はボディの塗装面と比べて滑らかなため、コーティングが落ちやすい傾向があります。

 ここに油膜や汚れなどが残っているとムラになったり、コーティングが定着せずにすぐに効果が薄れてしまったりする原因になります」(F整備士)

撥水コーティングを長持ちさせるにはキレイな下地が不可欠
撥水コーティングを長持ちさせるにはキレイな下地が不可欠

 とくにフロントウインドウは面積も大きい上に、ワイパーによってコーティングが少しずつ擦れることになります。

 かといってワイパーは併用しなければ安全面にも影響します。

 そのため撥水コーティングを少しでも長持ちさせるためには、汚れや水分をしっかり取り除いたガラス表面にすることが重要だといいます。

「とくに油膜や表面のウロコ(イオンディポジット)は、研磨剤入りの専用溶剤などでしっかりと落としておいたほうがコーティングの仕上がりがキレイになります。

 ただし油膜やウロコは強固な汚れのため、なかなか取れにくいものです。DIYで油膜落としをするなら1度で諦めずに何度かトライして、表面の凸凹やザラザラを落としてからコーティングを施工してください」(F整備士)

 また、撥水コーティング施工後も長持ちさせたいなら、ガラスコーティング専用のワイパーブレードに交換するのも効果があるそうです。

「ブレード自体にコーティング材を練り込んであるものであれば、使うたびに新しいコーティングを施すことになります。

 通常のワイパーブレードより高額になりますが、それだけでも1シーズン以上コーティングの撥水効果が持続することもあるので、試してみる価値はあると思います」

 現在の主流(シリコン系)は、コーティング剤と一緒に塗り伸ばし用のスポンジやウェスなどが同梱されており、作業自体は非常に手軽になってきました。

 あとはどれだけ均一に塗り広げることができるか、施工後に降雨などで汚れたらできるだけ速やかに汚れを取り除けるかで持続期間が大きく違ってくるようです。

「フロントウインドウは面積が大きいぶん施工も大変ですが、サイドウインドウは比較的容易にできます。

 ここでも油膜をしっかり落としてから施工することで、フロントウインドウ以上に効果を持続させることができます」(F整備士)

※ ※ ※

 撥水コーティングは慣れればそれほど難しい作業ではないのですが、数か月も効果が持続させるためには最初の下地作りが重要になってきそうです。

 またコーティング剤が練り込まれた撥水ワイパーは、ワイパーを使うだけで撥水効果が得られる優れもの。

 ゆっくり施工する時間が取れないという場合は、ちょっと奮発して撥水ワイパーの新品に付け替えるだけでも、雨対策としてかなり有効でしょう。

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