【年収400万円】の月額手取りはいくら? 無理なく狙える国産新車は何がある?
国税庁がおこなっている民間給与実態統計調査によると、2020年度の1年を通じて勤務した給与所得者数は約5245万人で、その平均給与は433万円となっています。では、年収が400万円相当の人が買えるのは、どんなクルマなのでしょうか。
現金一括なら、軽自動車やコンパクトーの一部のグレードが狙える
一般的に、クルマを無理なく購入できる金額は「年収の半分程度」が目安といわれています。
家族構成や生活スタイルにより変化はあるものの、税金や駐車場代などを含めたさまざまなランニングコストがかかると考えると妥当な基準といえるでしょう。
国税庁がおこなっている民間給与実態統計調査によると、2020年度の1年を通じて勤務した給与所得者数は約5245万人で、その平均給与は433万円となっています。
年収400万円の人が現金一括でクルマを購入する場合、狙える範囲は200万円程度までのクルマということになります。
現在販売されているラインナップで200万円に収まるモデルは、エントリーモデルではあるものの、ホンダ「フリード」の「B」(199万7600円)や、マツダ 「CX-3」の「15S(2WD)」(192万5000円)、スズキ「スイフトスポーツ」の一部のグレードなどが当てはまります。
加えて、ホンダ「N-BOX」や日産「ルークス」、トヨタ「ヤリス」やホンダ「フィット」であればハイブリッドモデルも選ぶことができます。
また、わずかに予算を越してしまうものの、スバル「インプレッサ」の「1.6i-L アイサイト」(200万2000円)や日産「ノート」の「S」(202万9500円)も狙うこともできるでしょう。
このように、年収400万円程度の年収の人が新車を現金一括で購入する場合、軽自動車やコンパクトカーがおもな選択肢になるでしょう。
なお、最上級モデルを求めるとなると、やはり選択肢は狭くなりそうです。
とはいえ、SUVやコンパクトミニバン、ハイブリッドモデルなど、ある程度のバリエーションの中から選ぶことができるのがこのラインの特徴といえるでしょう。
一方、クルマを購入する方法として、現金一括ではなくローンを組む方法も考えられます。
年収400万円の会社員の場合、ボーナスを考慮しなければおよそ33万円が額面給与となり、控除が差し引かれた結果、額面のおよそ80%が手取りとすると、手取りは26万円程度となります。
ローンの月々の支払額は、手取りの20%程度が限度とされているので、月額5万2000円ほどが無理なく支払える金額の上限です。
このことから、3年ローン(36回)であれば支払い可能な金額は187万2000円、5年ローン(60回)なら312万円が、目安となります。
ただし、実際にはオプションや諸経費、あるいはローンを組む際に発生する金利も計算する必要があります。
それらを踏まえると、マツダ「CX-5」の「20S Proactive(2WD)」(290万9500万)が、5年ローンで月額約4万8500円の支払いとなるため、このラインが現実的に検討できるラインとなりそうです。
また、残価設定ローンを利用する方法もあります。
残価設定ローンとは、ローンの支払い終了時に残っているクルマの価値をリセールバリューとして契約時に設定することでディーラー側が残価を補償し、それ以外の金額をユーザーが分割支払いするローンのことです。
残価率は、車種ごとに設定されており、定期的に更新が行われます。一般的には3年で50%程度、5年で35%程度が残価率の目安となります。
前述したように年収400万円の人が月々無理なく支払える額が5万2000円だとすると、残価率50%のクルマであれば、3年ローン(36回払い)なら374万4000円、5年ローン(60回払い)なら624万円程度のクルマまで手が届く計算ができます。
ただし、残価設定ローンは通常のローンに比べて金利が高くなることが多くあります。支払総額は上記の9割ほどを目安にし、3年ローンではおよそ337万円、5年ローンではおよそ561万円ほどに収めるのがベターでしょう。
残価率が50%だとしてローンを3年に設定すると、日産 「セレナ」の「e-POWER XV(防水仕様)」(325万9300円)では、月の支払額はおよそ4万5200円です。
さらに、トヨタ 「カローラクロス」の「ハイブリッドZ(E-Four)」(319万9000円)では月の支払額はおよそ4万4400円となることから、一部のミニバンやSUVも手が届くようになります。
そして、同じ条件の5年ローンであれば、トヨタ 「アルファード」の「GF」(520万2600円)を購入しても月の支払いはおよそ4万3355円であり、日産 「エルグランド」の「オーテック 3500」(542万800円)でもおよそ月額4万5200円ほどの支払いとなります。
実際には、カローラクロスやアルファードの残価率はより50%を上回っており、支払額はさらに低くなると思われます。
このように、残価設定ローンを活用すれば、より上級の車種も選択肢となります。ただ、残価設定ローンは、金利負担が大きくなりやすいことや、走行距離などに制限があることなどデメリットもあります。
残価設定型のローンを利用する人も非常に増えているとされますが、自身の経済状況に合わせて、無理のない支払い計画を立てた方が良いでしょう。
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年収400万円程度の収入があれば、選べる車種の選択肢はかなり多くなります。
もちろん、実際には年収以外の資産状況や、諸条件によって検討できる車種は変化しますが、今回紹介したシミュレーションは、ひとつの目安として活用できることでしょう。
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