ブサカワ顔になった新型は見た目だけじゃなく乗っても独創的! 注目のシトロエン新型「C4」ってどんな車?
独特の乗り心地は期待以上 ずっと座りたいシートにも感動
シトロエンといえば、あの独特の乗り心地に期待せずにいられないところですが、それも予想を超える仕上がりです。
伝説のハイドロニューマチックを現代的解釈となる「プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)」によるやわらかな乗り心地は、まさしく路面をなめるかのよう。
大きな入力があっても、たっぷりとストローク感のある足まわりにより、クルマ全体がしなやかにバウンシングして巧みにいなしてくれます。
さらには、独自の構造のアドバンストコンフォートシートが、乗り心地のよさをいっそう際立たせています。ラウンジのソファのような肉厚のシートは、他にないほどふかふかとしていて快適な座り心地を提供してくれて、ずっと座っていたくなるほどです。
それでいてコーナリングでのロールもほどよく抑えられています。内輪側がやや伸びながら、常に4輪がしなやかに路面を捉えている感覚があります。
操縦感覚も独特で、終始リラックスして乗れる印象です。ステアリングをスパッと切っても、余分な挙動をクルマ側で吸収してくれる印象で、わざと乱れそうな操作を試しても粘り腰のグリップで破綻することはありません。下手な運転でも巧く丸めてくれるような感じです。
ガソリンとディーゼルに加えて、日本向けのシトロエンとして初となるBEVの3つのパワートレインが選択できるのも新型C4の特徴です。今回ドライブしたディーゼルは、期待どおり力強く、このクラスでは望外の8速ATが組み合わされることも効いて、とても扱いやすいことも強みです。さらに、走りへの期待にも応えるべく、パドルシフトが付き、スポーツモードも設定されています。
エンジン音もわずかに低い音が聞こえるぐらいで、ディーゼル特有の音や振動もよく抑えられていて車内にはあまり入ってこないように手当てされています。よくシトロエン車は風切り音やタイヤが発する音も含めて、走ると気にならなくなるといわれていますが、新型C4もまさにそれ。走り出して車速が高まっていくと、音についていなくなるあたり、なにか独自の秘策があるのでしょう。
ユニークきわまるフレンチコンパクトのこの感じ、好きなにはたまらないことでしょう。いや、もともと好きな人だけでなく、これまでシトロエン車を知らない人でも、触れると欲しくなってしまう人が続出しそうな気のする、そんな新型C4でした。
CITROEN C4 SHINE BlueHDi
シトロエンC4 シャイン ブルーHDi
・車両価格(消費税込):345万円
・試乗車オプション込価格(消費税込):353万2610円
・全長:4375mm
・全幅:1800mm
・全高:1530mm
・ホイールベース:2665mm
・エンジン形式:直列4気筒ディーゼルターボ
・排気量:1498cc
・駆動方式:FF
・変速機:8速AT
・エンジン最高出力:130ps/3750rpm
・エンジン最大トルク:300Nm/1750rpm
・車両重量:1380kg
・WLTCモード燃費:22.6km/L
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