いつでも寝れる「車中泊仕様」がスゴい! トヨタ・日産・ホンダが手掛ける寝れるクルマ 3選
近年、車中泊に興味を持つ人が急激に増えています。そんな盛り上がりを敏感に察知した各自動車メーカーが、いち早く純正ベッドを備えたモデルを設定しています。今回は、普段使いにも優れたメーカー純正の車中泊カー3選をお届けします。
キャンピングカーに興味津々! 「ハードル低め」で初心者にもおススメのメーカー純正車中泊カー3選
アウトドアブームの盛り上がりとともに、車中泊への注目度が高まっています。しかしいきなり本格的なキャンピングカーを購入するのはちょっとハードルが高いもの。
そこでおススメしたいのが、メーカー純正の車中泊カーです。純正ベッドも備えながら普段使いにも活用しやすい人気の3モデルをご紹介します。
●日産「セレナ マルチベッド」
ファミリー層から根強い支持を集める日産のMクラスミニバン「セレナ」は、全長4.7メートル強、全幅1.7メートル強という街中でも扱いやすいサイズで、広い室内空間を有するモデルです。
燃費と走行性能に優れた本格ハイブリッドシステム「e-POWER(イーパワー)」のほか、価格を抑えたマイルドハイブリッド「S-ハイブリッド」など、選択の幅が広いのも特徴となっています。
そんなセレナに2020年2月から追加された純正車中泊仕様車が「セレナ マルチベッド」です。収納式のベッドを備え、広い室内をフルに活用することができます。
日産のカスタマイズカーなどを手掛けるオーテックジャパン(2022年4月より「日産モータースポーツ & カスタマイズ」)が手掛け、メーカー純正らしいきめ細かな配慮が随所にみられます。
例えばアウトドアシーンでの用途を想定し、シート地やベッドボードに防水素材を採用したほか、荷室の床面もロンリウム張りとするなど、汚れをふき取りやすい設計としています。
またベッドマットも、合板とウレタン素材を組み合わせることで、耐久性と軽さ、そして寝心地を兼ね備えています。
なおセレナ マルチベッドは、ベース車の3列目シートを外した5人乗り(e-POWERモデルは4人乗り)仕様で、価格(消費税込み、以下同)は「XV マルチベッド(2WD・ガソリン)」の 323万1800円から「e-POWER ハイウェイスターV(2WD・ハイブリッド)」の407万7700円までとなっています。
●トヨタ「ハイエース マルチロールトランスポーター」
トヨタの人気商用バン「ハイエース」は近年、個人ユーザーからの注目度が高まっています。
アウトドア志向の高まりを受け、キャンプ用具や自転車、カヌーといった多彩なギアを満載できる実用性の高いハイエースが支持を集めているというわけです。
トヨタもそうした需要の盛り上がりを敏感に察知。トヨタ車のカスタムを手掛けるMODELLISTA(モデリスタ)で、特装車「MULTI ROLE TRANSPORTER(マルチロールトランスポーター)」を設定しています。
“トランスポーター”の名の通りオフロードバイクや自転車などの積載需要を狙った仕様ですが、頑丈な専用フロアの設計を生かして、アウトドアユーザーにも門戸を拡げています。
とくに注目したいのはベッドキットです。広い荷室をフルに活かした大きなベッドがオプションで装着できます。
例えば早朝からフルにアウトドアスポーツを楽しむため、早めに現地へ赴き仮眠する用途だけでなく、キャンプ場で一晩じっくりと車中泊する場合でも役立つ本格的な仕様となっています。
価格は、ベッドキットが装着できるマルチロールトランスポーター TypeIIで「スーパーGL・標準ボディ(2WD・ガソリン)」の391万700円から「DARK PRIME II・ワイドボディ(4WD・ディーゼル)」の416万6600円です。
●ホンダ「フリードプラス」
ホンダのコンパクトミニバン「フリード」シリーズには、3列シート仕様のほかに、荷室用途を重視した2列シート仕様の「フリード+」(以下「フリードプラス」)がラインナップされています。
単に3列目席を取り外しただけの仕様と誤解されがちですが、実際にはボディ後半部分を造り直すほど手が込んだ設計となっています。
とくに荷室の床はベースのフリードに対しぐっと低く、地面ギリギリまで荷物が積める工夫が施されていて、大きく開くテールゲートも専用設計となっています。
またフリードプラスは2列目シートも専用設計で、座面を引き上げて前倒しするダブルホールディング機構を採用。背もたれと荷室の床面がフラットにつながる仕様にしてあり、床面の下にも荷物が収まるような2段式の便利な収納システムが備わります。
これに対応し、純正アクセサリーを手掛けるホンダアクセスではフリードプラス専用品として、ベッドマットの「ラゲッジクッションマット」(2万2000円)を用意。長さ約180cm×幅約123cm×厚さ約3cmという本格的なものです。
四角く効率的に設計された室内空間との相性も良く、大人2名、さらに小柄な幼児や児童1人くらいなら、川の字でしっかり就寝できそうなサイズとなっています。
このほか、車外の光を遮断しプライバシーを確保する「プライバシーシェード」(4万1800円)や、テールゲートと組み合わせ、立って着替えなどが可能な「テールゲートカーテン」(2万6400円)など、ユーザーの使い方を熟知したアイテムが勢ぞろいしています。
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本格的なキャンピングカーが年々売り上げを伸ばしています。快適な車中泊実現のため、充実したキッチンやベッドなどが備わり、断熱性や気密性も高い仕様となっているなど、アウトドア派憧れの存在といえるでしょう。
一方で車体の大きなモデルも多く、背が高過ぎてショッピングモールの駐車場に入らないなど、重装備ゆえのハードルも少なくありません。普段使いと兼用するには、ややハードルが高いのも事実です。
もっと手軽に車中泊を楽しみたいと考えるユーザーにとって、メーカー純正車中泊カーはむしろ魅力的な存在として映るはずです。
今回紹介したモデルなら、ベッドキットを荷室に収納してしまえば、仕事や買い物、送り迎えなどで日常的に使えるのがうれしいところ。
キャンピングカーに興味を持ちつつも、なかなか踏み切れずにいるのなら、まずはこうしたモデルから入り“車中泊の世界”へ触れてみるのがよいかもしれません。
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皆良くできています。
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