バビューン! なぜ突如「F-2戦闘機」飛んできた!? 爆速GTマシンよりも注目度高し? レース会場で飛行したワケ
2022年4月17日、「スーパーGT選手権」の開幕戦が岡山国際サーキットにて開催されました。そこではコースを走るGTマシンとは別に空を見上げる人達がいましたが、何があったのでしょうか。
ビューン! 突如としてF-2戦闘機が飛んできたワケ
2022年4月17日、岡山国際サーキット(岡山県美作市)では、国内最高峰のモータースポーツといわれる「スーパーGT選手権」の開幕戦が開催されました。
開幕戦とありオープニングセレモニーなども多くおこなわれていましたが、会場内にいた人が全員がコースではなく空を見上げる瞬間がありました。それは航空自衛隊のF-2戦闘機が飛来したからでした。
岡山国際サーキット上空を航空自衛隊のF-2戦闘機が飛来し、ウエルカムフライトをおこなったのは今回が初めてのことです。
実はかなり以前から地元岡山の地方協力本部、岡山県防衛協力会と、岡山国際サーキット上空でデモフライトができないと相談していたといいます。
防衛省をはじめ航空自衛隊の西部航空方面隊、春日基地、築城基地、そして自衛隊 岡山地方協力本部、さらに岡山県防衛協会の協力のもとF-2戦闘機の飛行がおこなわれました。
スーパーGTの開幕戦の岡山国際サーキットでウエルカムフライトがおこなわれたのには、毎年最終戦の開催場所となる「ツインリンクもてぎ(現モビリティリゾートもてぎ)」でウエルカムフライトが2017年からはじまったことも影響しているかもしれません。
ツインリンクもてぎではスーパーGTのウエルカムフライトよりも以前に、2003年からおこなわれた「INDY JAPAN」の際にはブルーインパルスが演技を披露、その後もF-4EJやF-2戦闘機によるウエルカムフライトがおこなわれており、長年の航空自衛隊との関係も構築されていることもあって、ある意味恒例行事となっている部分もあります。
しかし今回の岡山国際サーキットでは初めての試みとあり、地元自治体の協力や航空自衛隊の協力を得るのに数年を要したようです。
ツインリンクもてぎも周りを小高い丘や山に囲まれていますが、岡山国際サーキットはもっと山深い地域にあります。
しかも初めての試みとあり高度をどこまで下げられるのか、旋回をするのに適した場所の選定などに時間がかかったのかもしれません。
今回は福岡県の航空自衛隊築城基地の第8航空団のF-2戦闘機3機が飛来しました。
築城基地を飛び立ち、周辺空域で時間調整をおこなったのちにサーキット上空に飛来、最初はギアダウンをして車輪が見えるほどの低さと低速度です。
一旦会場から離脱し次に直線上に隊列を組み、3機が順番に会場に姿を見せました。
またもや旋回し次は3機のデルタ編隊で再び登場してフライパスをおこない会場を離脱していきました。
一方のツインリンクもてぎでは、ウエルカムフライトにて急旋回や急上昇、アフターバーナーを点火しての機動展示など、長年ウエルカムフライトをおこなっている実績や経験により高度な飛行展示をやっています。
今回の岡山国際サーキットでのウエルカムフライトは少し大人しく感じられる面もありましたが、今後もこのウエルカムフライトが続けば、どのような飛行展示が可能になるのかも分かり、次はもっと激しい展示飛行が見られるかもしれません。
2023年以降もウエルカムフライトが続くとサーキットでの楽しみがひとつ増えるかもしれません。
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