大改造「86」登場!? 話題のトヨタ「3世代ハチロク」ドリフト! 「どうやって撮影したの?」舞台裏に潜入してみた!ド迫力映像の秘密とは
2022年4月15日から放映されているGR86のTVCM [THE FR]が大きな話題となっています。まだ冬の寒さが残る富士スピードウェイで撮影された、その現場の舞台裏を取材することができました。
あの大迫力TVCMはこうして撮影されていた!? 緊迫の舞台裏に迫る!
2022年4月15日から放映しているGR86のテレビCMはご覧になりましたか。
夜の静寂に包まれたサーキットを「AE86」、「トヨタ86」、そして「GR86」と3台の“新旧ハチロク”が美しいドリフトで疾走。
FRの楽しさ、GR86にしっかりと受け継がれているAE86からのヒストリー、そして歴代モデルに継承されている「FRの血」を感じさせる迫力の映像に驚いた人も多いのではないでしょうか。
筆者(工藤貴宏)は幸運にも現場で撮影に立ち会うことが出来たのですが、撮影の様子で驚いたことを紹介しましょう。
まず驚いたのは、その撮影規模。
撮影の舞台となったのは富士スピードウェイの本コースですが、本番撮影は日没後の撮影のみならず明るいうちから貸切ること3日間(事前のリハーサルは3か月遡ってはじまっている)。
映像を収録するのは夜間なのでコース脇にはコースを照らすデッキ付きの照明車が用意されたのですが、いったいどのくらいの照明車が配置されたと思いますか。
5台?10台?……まだまだ足りません。20台?…もっともっと。
なんと、その数は36台!これだけの数が一堂に集められるなんて前代未聞です。
「関東全域のデッキ付き照明車をかき集めた。それでも足りずに中部や関西から運ぶことまで考えた」(関係者談)と聞けば、そのスケールの大きさが伝わりますかね。こんなに照明車を集めるなんて!
それぞれ間隔を開けているとはいえ、コース脇に36台もの照明車が並ぶ様子は壮観で、なかなか見られるものではありません。
撮影中に光の当たり方を調整する必要もあるので、1台ごと地上とデッキ上にスタッフがスタンバイ。
つまり照明スタッフの数だけでも相当な人数となるわけで、そんな現場を取り巻く照明環境からもこのCMにかける意気込みが伝わってきます。
CMの見どころは3台のハチロクによるドリフトの競演。しかもCMを見て驚いた人も多いことでしょう。
単に3台でドリフトしながら走るだけでなく、いまにも接触しそうなほど接近しているのだからスゴいですね。
もちろん、この超接近ドリフトはGR86を駆る佐々木雅弘選手をはじめとする3人のドライバーのテクニックあってこそ。
美しいドリフトかつギリギリの車間で連なって走る巧みなコントロール技術はさすがとしかいいようがありません。
あまりにもガチすぎて、撮影中に何度か接触してドアが凹んだり、ライトが割れたのはここだけの内緒です。
実は3台で接近戦ドリフトをするにあたって、ドライバーのテクニックだけでは解決できない問題もありました。
それは3台のハチロクの性能差。3台の速度やドリフトアングルを揃えるのに苦労したのです。
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