「絶滅寸前!」いまなら間に合う!? スポーツカーじゃないのにMT仕様がある希少な国産車3選

マニュアルシフト操作が必要なMT(マニュアルトランスミッション)車の選択肢が、年々減りつつあります。クルマの電動化が進む中で真っ先に絶滅が危惧されるのは、スポーツカーではないモデルに設定されるMT車でしょう。今回はそんな“ふつうのクルマ”にMT車が設定されている3台を紹介します。

クルマが電動化する前に乗っておきたい! マニュアルシフトが選べる“ふつうのクルマ”3選

 電動化の波が押し寄せる中、3ペダルで操作するMT(マニュアルトランスミッション)の新車が極端に少なくなってきています。乗用車のみならず商用車でも、2ペダルで簡単に操作できるAT(オートマチックトランスミッション)車が標準となり、MT車は廃止される傾向にあるのです。

 そんななか、一部のカーマニア向けに造られたスポーツモデルではなく、ノーマルな小型車のなかからMT仕様を選ぶことは、まだ可能なのでしょうか。

トヨタ ヤリス
トヨタ ヤリス

 そこで今回は新車で買える希少なMT車、しかもマニアックなスポーツモデルではない普通のコンパクトカーで選択できる国産車3モデルを紹介します。

●スズキ「スイフト」
 スズキのコンパクトカー「スイフト」には、スポーツモデルのバリエーションとして「スイフトスポーツ」が設定され、最高出力140馬力を誇る1.4リッターターボエンジンと6速MTとの組み合わせ(201万7400円/価格は消費税込み、以下同)を楽しむことができます。

 しかし今回注目したいのは、同じスイフトでも“ふつうのモデル”のMT車です。

 スイフトにも、91馬力のベーシックな1.2リッターノンターボエンジンと、5速MTの組み合わせが選択肢として残されています。

 スイフト「XG」グレード・5速MT仕様の価格は153万5600円。新車で買える国産乗用車の中でもかなり安い部類に入りますが、先進運転支援機能「スズキ セーフティサポート」も備わるなど、必要にして十分な機能と装備を持ちます。

 エアロパーツなどスポーティな内外装をプラスした「RS」グレードにも5速MTの設定(178万2000円)があり、選択肢の広さも魅力です。

●マツダ「MAZDA2」
 軽自動車を除き、マツダ車でもっともベーシックなコンパクトカーが「MAZDA2(マツダツー)」です。

 エンジンラインナップは大きく分けて2つ。うれしいことに、どちらにも6速MTの選択肢が豊富に用意されています。

 1.5リッターディーゼルターボエンジン「SKYACTIV-D 1.5」(最高出力105馬力/最大トルク220Nm)と、同じく1.5リッターのガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.5」(最高出力110馬力/最大トルク142Nm)から選ぶことができるのです。

 低速域から力強いトルクを誇るディーゼルターボも良いのですが、運転の楽しさを味わいたいなら、エンジン回転数をあげてパワーを得るガソリンエンジンとの相性がよいでしょう。

 ガソリンエンジンモデルのMT車でもっとも安い「15S Proactive」(2WD・6速MT)の価格は169万4000円です。

●トヨタ「ヤリス」
 トヨタのコンパクトカー「ヤリス」シリーズにもMT車の設定があります。

 ヤリスシリーズのMT車というと、世界ラリー選手権の出場車両をイメージさせる本格4WDスポーツ「GRヤリス」が代表格ですが、396万円(1.6リッターターボ・6速MT)からと非常に高価。

 実はベーシックなハッチバックモデル「ヤリス」にも、しっかりMTモデルの設定があります。

 1リッターガソリン、1.5リッターガソリン、1.5リッターハイブリッドの3タイプ用意されるヤリスの中で、6速MTが選べるのは1.5リッターガソリンエンジン車から。

 しかも1.5リッター(2WD)モデルの3グレード全てで選択可能、というのも今どき珍しいことです。

 価格は、154万3000円の「X」から188万8000円の「Z」まで。

 最高出力120馬力、最大トルク145Nmの1.5リッターエンジンを、MTの操作と共に楽しむことができます。

※ ※ ※

 警察庁によると、令和2(2020)年に普通免許を取得した人の数は116万9249人。うち80万4956人(約68.8%)が、AT限定免許を取得しています。裏を返せば、3割強の人はMT車も運転可能な免許を新規で取得している、ということになります。

 これに対し国内の新型乗用車の販売は、ここ最近ほぼ99%がAT車で占めている状況が続いており、新車で買えるMT車の設定も極めて少なくなりました。

 ハイブリッド車など電動化モデルの比率も年々上がっており、今後ますますMT車は減少傾向に向かうことが予想されます。

 またこれまでMT車比率の比較的高かった商用車についても、ラインナップの合理化や燃費改善のため、AT車のみとなるケースも拡がっている状況です。

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