人気SUVで「車中泊出来るの?」 意外と車内で爆睡可能な国産SUV 3選
旅先で気軽に楽しめる車中泊の注目度が高まっています。車中泊は、本格的なキャンピングカーがないとできない訳ではなく、例えば人気の都会派SUVでも十分に楽しめます。今回は車中泊にもおススメな人気SUV3台をご紹介します。
車中泊は本格的なキャンピングカーでなくても楽しめる!
コロナ禍をきっかけに、週末レジャーの過ごし方も大きく変化しました。そんななか、旅先で気軽にできる車中泊人気が急速に高まっています。
車中泊と聞くとキャンピングカーなど本格的な車両がないとできないというイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかしこれが意外と普通のクルマでもできるのです。
もちろん、いま人気の高い都会派SUVでもイケるモデルがあります。
今回は車中泊も可能というちょっと意外な3台のSUVをご紹介します。
●トヨタ「ハリアー」
トヨタ「ハリアー」は、洗練されたスタイリッシュで上質な内外装デザインが特徴です。
そのため未舗装のオフロードというよりは、舗装された街中が似合うイメージが強い都会派SUVとして人気を博しています。
しかしちょっと意外なことに、ハリアーはアウトドアレジャーや車中泊もイケます。
ハリアーは後席を前倒しすると、ほぼフラットな荷室が誕生する仕掛けとなっています。
その荷室長は最大で1805mm(2名乗車時:トヨタ自動車 社内測定値)確保できます。
ただし荷室床面自体の長さは1800mm以下に留まるので、身長170cmを超える大柄な人の場合、斜めで1名寝るなら、余裕で車中泊することが可能となります。
例えば、小柄な大人と子供の組み合わせ、というケースなら、2名が並んで寝ることも十分に可能となります。
荷室容量も、2名乗車なら最大で1045リットル(VDA法)を確保するので、かさばるキャンプ道具やアウトドアギアなどをたっぷり積んで出かけることもできます。
見た目のイメージとは裏腹に、ハリアーは都会からアウトドアまで、フルに活用できる1台といえるでしょう。
●ホンダ「ヴェゼル」
ホンダ「ヴェゼル」は、全長4330mmというコンパクトサイズですが、実は車中泊も可能な設計となっています。
通常は荷室や後席の床下に搭載されるガソリンタンクを前席下に移動した、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトにより荷室の低い床面を確保。フラットな荷室が拡がります。
自慢の荷室長は最大で約1900mm(2名乗車時・前席前倒しの場合:ホンダ 社内測定値)と、全長4.7m級のハリアーを超えます。
ただしハリアー同様に荷室床面は1800mmないので、大柄な男性が真っ直ぐの姿勢で寝るのは難しそう。
荷室の幅自体は2名の就寝でも十分対応できるサイズなので、前席との隙間を荷物で埋め、さらにキャンプ用のマットなどを活用するなど、ひと工夫が必要となります。
後席を前倒しした際に座面が下がるダイブダウン機構と相まって、1580mmとSUVのなかでは低い全高ながら、室内高も十分に確保されています。
ヴェゼルのなかでもとくに車中泊に向いているのが、パノラマルーフや、明るい内装色を備える「e:HEV PLaY(イーエイチイーブイ・プレイ)」グレード。森林のキャンプ場など景色の良いところで、爽快な気分と共に寝ることができます。
天候にも左右されず、クルマのなかにいながら得られる独特の解放感は、テント泊では絶対に望めない、車中泊ならではの楽しみ方といえるでしょう。
●トヨタ「カローラクロス」
ヴェゼルのライバルとして、新たに2021年9月から販売を始めたコンパクトSUVが「トヨタ カローラクロス」です。
全長は4490mm弱とライバルよりも少し長く、その分室内空間にも余裕が見られます。
荷室も広く、定員5名乗車時でも約473リットルから407リットルの容量を確保します(デッキボード上部のみ、グレードや駆動方式により異なる)。
ちなみにボディサイズの大きいハリアーが、定員5名乗車時で約409リットルの荷室容量だと考えると、カローラクロスの空間効率の高さが際立ちます。
ただし難点は荷室の段差です。後席背もたれを倒した場合、荷室床面と背もたれ面の高さが大きく異なるのです。
そこでトヨタが用意したのは、カローラクロス純正オプションの「ラゲージアクティブボックス」(2万8050円・消費税込)です。
ラゲージアクティブボックスは、後席を倒した際の段差を上面のボードですっきりと揃えるとともに、下面にも荷物を入れることで、2段式の収納が可能となる優れもの。アウトドア派は必須のオプションといえるでしょう。
カローラクロスの荷室バックドア部から前席シートまでの荷室長は、前席スライドを最前端にずらした場合で最大で1885mm確保します。
床面はそこまで長くないため、ヴェゼル同様に工夫は必要ですが、カローラクロスでも十分に車中泊することができそうです。
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SUVのなかには、アウトドア需要に特化し悪路走破性をグンと高めたモデルも多く存在します。
そんな本格派と比べれば、今回の3台はいずれも都会派SUVとカテゴライズされてしまうかもしれません。
しかしここまでご覧の通り、3台とも十分な積載能力や車中泊性能を持ち、アウトドアレジャーにも対応可能なことがわかります。
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