これぞまさしく「未来のクルマ」!? ボルボ初のEV「C40リチャージ」に乗ってみた
スタートボタンはなくキーを持ち乗り込めばクルマが起動
車両解説だけで与えられたスペースが埋まってしまいそうなので早速走り始めましょう。
外観に似合わず、とても元気よく走るクルマです。BEVなので、低回転域から太いトルクを発揮できるため、交差点を曲がって立ち上がりからアクセルペダルを踏み込むとスルスルっとスピードが上がっていきます。
もちろん音も静かなままなので、静かで速いというBEVの美味しいところが味わいやすくなります。ツインだからこそ、ロスなく加速できるのでしょう。ポルシェ「タイカン」よりも、インバータの「クーン」という音が聞こえず静かです。
鋭い加速といっても、アクセルの開度にリニアな反応だし、遅れもないからとても扱いやすく感じます。
また、ゆっくりスムーズに走ることも得意です。これは後輪も駆動しているため、加速でのタイヤのロスがないからです。C40の試乗の後に日産「リーフ」に乗りましたが、アクセルペダルを深く踏んで加速したらFWDのスリップ率の高さが気になってしまいました。
中央のモニター画面で、いろいろと操作や設定の変更ができますが、ワンペダルのドライブモードも選択可能です。しかしこれを選ばないほうがうまくコースティングが使えるし、クリープもあるので駐車時も含めてスムーズに走れます。ただしコースティングのときにアダプティブモードを用意して、先行車が出てきたら回生しながらスピードを合わせてもらいたいと思いました。
市街地走行で元気よく走れることがわかったところで、高速道路を走行します。高速域からの加速は市街地ほど期待していませんでしたが、これが意外にも元気よく加速するので驚きました。車速が70km/hを超えると、モーターのトルクが最大まで使えるようにプログラムを組んであるそうで、高速道路でも気持ちの良い走りが可能です。
サスペンションはやや硬めですが、路面の凹凸はうまく丸めてくれます。BEVなので、基本的に車重は重めなのも有利に働いて、乗員が揺すられるような振動は伝わってきません。
C40リチャージは、キーを持ったままクルマに乗り込み、シートを合わせ、シートベルトを締めたら、ATセレクターをDレンジに入れてアクセルペダルを踏むだけで走り出します。
降りるときにはシートベルトを外し、ドアを開け、ブレーキペダルから足を離せばPレンジに入ってOFFになる。つまりメインスイッチはなく、ON/OFFの操作は必要ない時代になったのです。
Volvo C40 Recharge Twin
ボルボC40リチャージ ツイン
・車両価格(消費税込):719万円
・全長:4440mm
・全幅:1875mm
・全高:1595mm
・ホイールベース:2700mm
・車両重量:2160kg
・モーター最高出力:300kW(408ps)/4350−13900rpm
・モーター最大トルク:660Nm(67.3kgm)/0−4350rpm
・バッテリー容量:78kWh
・トランスミッション:1速固定式
・駆動方式:4WD
・一充電走行距離:485km
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