首都高値上げまであと3日 上限630円アップの1950円! なぜこのタイミングで値上げする? 具体的にどうなるの?

実際の通行料金は「ドラぷら」で調べられる

 具体的な例を見てみましょう。

 平日の日中に、中央道の八王子ICから圏央道のつくば中央ICに向かう場合、3月31日までは、ETC車であれば(ETC2.0車除く)、中央道下りから八王子JCTを経由して圏央道外回りを使うルートでも、中央道上りから首都高4号新宿線、都心環状線、6号向島線、6号三郷線を経由して圏央道内回りを使うルートでも、同じ3590円です。

 ところが4月1日以降は、これがいずれも3710円へと値上げされます。これは首都高の料金が上がるため、首都高を使わない圏央道も「起終点間の最短距離を基本に料金を決定する」という原則で、通行料金が上がってしまうためです。

首都高の値上げ、現金車はどうなるのか?
首都高の値上げ、現金車はどうなるのか?

 ただ一方で、首都高を使う場合でも、逆に値下がりとなるケースもあります。

 同じく平日の日中、ETC車が首都高湾岸線空港中央入口から常磐道の水戸ICまで走行する場合、3月31日までは葛西JCTから首都高中央環状線、6号三郷線、常磐道を通るルートは3870円なのに対し、首都高湾岸線をそのまま高谷JCTまで走り、外環道内回りから三郷JCTで常磐道に入るルートは4270円で、走行する時間帯によっては「混雑して時間がかかる首都高を通るほうが、空いていて早く着く外環道より高い」という矛盾も生まれていました。

 しかし4月1日以降はどちらのルートを通っても3950円となります。

 これは、新たに導入される「千葉外環迂回利用割引」、つまり首都高湾岸線または横浜・川崎エリアを発着し、常磐道を利用するETC車が千葉外環(高谷JCT〜三郷JCT)を迂回して利用する場合、首都高都心環状線や中央環状線経由の料金と同じ料金になるよう、千葉外環の料金を割り引く仕組みによるものです。

 そのため都心環状線、中央環状線を使う場合は80円の値上がりとなりますが、千葉外環を使う場合は320円の値下げとなり、都心環状線、中央環状線、千葉外環のいずれを使っても「起終点間の最短距離を基本に料金を決定する」という仕組みが実現することとなります。

 なお前述の圏央道については、ETC2.0車を対象とした「ETC2.0割引」が、また「千葉外環迂回利用割引」については、首都高で深夜割引が適用になる場合に料金が変更になるなど、さらに細かいルールもあります。

 NEXCO東日本では「通行料金は時間帯で異なることもあります。実際の通行料金については『ドラぷら』で条件を入力してご確認いただくことをおすすめしています」(広報課)と呼びかけています。

【画像】複雑な値上げに不満の声も! 結局、ETC車の料金はいくら?(15枚)

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