トヨタ 新型SUV「bZ4X」は2社から同車種名で中国投入!? 北京五輪でも注目 その全貌とは?

北京モーターショー2022で何らかの発表がおこなわれる?

 さて、本題に戻ります。新型bZ4Xですが、中国では一汽トヨタと広汽トヨタの両社がbZ4Xと同じ名前で製造・販売することを予告しています。

 今までの車種はひとつのモデルをデザインと名前の違う姉妹車として展開していたため、もしもこのままふたつの合弁会社がbZ4Xを販売することになれば、前代未聞の出来事となります。

トヨタ新型「bZ4X」
トヨタ新型「bZ4X」

 名前を変更しないままふたつの合弁会社から販売するのは、どちらもまとめて「bZシリーズ」の一員として展開したいというトヨタ側の考えなのでしょう。

 とくにこの車種は今までのトヨタにはなかったまったく新しいタイプの商品なので、それなら納得がいきます。

 ちなみに、一汽トヨタが製造・販売するbZ4Xの仕様はすでに中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)のサイトから確認できます。

 工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となり、中国では自動車メーカーが新型モデルを正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。

 そのため、工信部が掲載する情報を元に、これからどのようなクルマが発表されるのかが事前にわかるシステムとなっています。

 現在3仕様の詳細が閲覧可能で、それぞれ前輪駆動モデルが2仕様、四輪駆動モデルが1仕様となっています。つまりは、中国でも前輪駆動と四輪駆動の2種類が展開されることとなります。

 ボディサイズは両者ともに全長4690mm×全幅1860mm×全高1650mmとしており、北米仕様や日本仕様と同一です。

 パワートレインに関しては、前輪駆動モデルが出力150kW(204馬力)のアイシン製1XM型モーターを1基、四輪駆動モデルが出力80kW(109馬力)のアイシン製1YM型モーターを2基搭載するとされており、この辺りの仕様も他市場向けモデルと一緒です。

 ただ、バッテリーの容量はとくに書かれていないものの、製造会社は天津一汽トヨタと書かれており、この辺りは中国仕様車独自となります。

 中国での販売も2022年半ばを予定しており、4月に開催予定の北京モーターショーではそれに関するなんらかの発表があるのではないかと予想されます。

 トヨタのbZシリーズは中国市場を重視しているので、そこでどう受け入れられていくのかに引き続き注目したいと思います。

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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