登場から15年たっても日産「GT-R」はなぜ人を惹きつける? 日本が誇るスーパーカーの魅力とは

国産スポーツカーのなかで、頂点ともいえる存在なのが日産「GT-R」です。登場から15年というロングセラーモデルですが、多くの人から注目を集めるGT-Rの魅力に迫ります。

速さとパワーを純粋に求め続ける日産「GT-R」

 日本が世界に誇るスーパースポーツである日産「GT-R」。その名前を聞いてピンと来ないクルマ好きはいないはずです。

 2007年に「スカイライン」から独立し、2022年で誕生から15年が経過しようとしているGT-Rですが、特別仕様や限定モデルが登場すると購入希望者が殺到するほど人気のモデルです。

 そんな多くの人を惹きつけるGT-Rの魅力はどこにあるのでしょうか。

15年間進化し続けてきた日産「GT-R」
15年間進化し続けてきた日産「GT-R」

 GT-Rの「R」はレーシングを意味していますが、もともとはツーリングカーレースに出場するマシンのベース車として開発された高性能モデル「スカイラインGT-R」として、1969年に誕生しました。

 スカイラインGT-Rおよび現行モデルのGT-Rの系譜は、3世代に分類できます。

「第1世代」といわれる初代(ハコスカ)、2代目(ケンメリ)、「第2世代」の3代目(BNR32型)、4代目(BCNR33型)、5代目(BNR34型)、そして「第3世代」と呼ばれる現在のGT-R(R35型)です。

 日産が経営危機に陥るなか、新たなフラッグシップとして蘇ったのが2007年。当時社長だったカルロス・ゴーン直轄のプロジェクトとして、単独車種として復活しました。

 V型6気筒ツインターボエンジンや「アテーサE-TS」4WD、丸型テールランプといった伝統的なレイアウトなどを継承しつつ、3.8リッターへと大排気量化。最初期(2007年)のモデルでも最高出力は480馬力を発揮していました。

 それでいて乗り心地や操縦安定性、静粛性やトランクの積載性、さらには燃費やCO2排出量などの環境性能も考慮した作りになっており、運転スキルや路面状況などに関係なく、ハイパフォーマンスを味わえる新時代のスーパーカーでした。

 そんなGT-Rは、毎年進化を続けるイヤーモデル制を導入。日産のレース部門である「NISMO」の名を冠したモデルの最高出力は600馬力にまで到達するなど、現在まで進化と熟成を続けています。

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