キレイな桜の花びらがクルマには天敵!? 雨の日はとくに注意! 早めに除去すべき理由とは
花びらや鳥のフンなど、どうやって落としたら良い?
花びらのほかにも春先は注意したものがあります。木の下に駐車すると、花びら以上にボディを傷める可能性のある「鳥のフン」や「樹液」が付着する可能性があります。
前出の洗車専門店のKさんは次のようにいいます。
「鳥のフンには2種類あります。歯がない鳥は消化器官内の強い胃酸が残っている酸性のフン、糖分が多く含まれたものを食べる鳥のフンはアルカリ性です。
よくクルマに付着している白っぽいフンの正体ですが、あれは鳥の尿です。タンパク質の代謝で発生するアンモニア尿酸は酸性が強力で、ボディの塗装面へのダメージも大きいといわれています」

鳥のフンは、乾燥してカチカチになってしまうと除去するときにボディを傷付けやすくなってしまうので、早めに除去してほしいそうです。
「また樹液も、天然樹脂として染料にも使われるほど強力です。水洗いでは落ちにくいのですが、高温では溶けやすい性質があるので、お湯を使って落とすのが良いと思います」(洗車専門店スタッフ Kさん)
ちなみに、花びらはどういった汚れになのでしょうか。
「花びらは、虫の死骸などと同じ有機物ですが、樹木や花などは基本的にはアルカリ性の汚れになります。
乾燥して固着する前に水洗いなどで落とすのが基本ですが、固着してしまった場合は、中性洗剤などを活用して洗車すればキレイに取れます」(洗車専門店スタッフ Kさん)
つまり、鳥のフンや虫の死骸など酸性の汚れはアルカリ性の洗剤で、樹液や花びらなどのアルカリ性の汚れは中性系の洗剤を使うとボディを傷めにくいというわけです。
化学式でいえばアルカリなら酸性で中和できると考えがちですが、酸性の洗剤は洗浄力が強すぎて逆にボディにはあまり良くないので、中性洗剤がおすすめだといいます。
「洗車後はそのまま放置せずに、しっかりボディコーティングで塗装面を保護してください。汚れが付きにくくなりますし、付いてしまっても落としやすくなります」(洗車専門店スタッフ Kさん)
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鳥のフンや樹液がクルマに悪影響を及ぼすことは何となく予想できますが、美しい花びらも良くない成分が含まれていることが分かりました。
いずれにしても、そのようなものが付着したら、なるべく早め取り除くことが大切です。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

















