夜間時「赤い服」もNGか!? ドライバー目線で一番見えにくい「服の色」は? 「反射材」の有無で大きな違いが!
JAFは横断中の歩行者などが身に着けている服装の色の違いや反射材の有無によって、ドライバーの視認性が異なるのかを調査しました。どういった結果となっているのでしょうか。
「赤」や「緑」の服は夜間時に見えない!? JAFが検証を実施
JAFは、夜間における歩行者の見え方や反射材の効果について調査し、2022年3月16日に結果をウェブサイトにて公開しています。
交通事故総合分析センターの資料(交通統計令和2年版)によると、夜間に発生した交通死亡事故のうち、約70%が道路横断中に発生していることが分かっています。
これを受け、JAFは横断中の歩行者などが身に着けている服装の色の違いや、反射材の有無によってドライバーの視認性がどう異なるのかを調査しました。
テストは、模擬市街地の横断歩道上に、「黒」、「青」、「紫」、「赤」、「緑」、「黄」、「白」の色のトップスを着たマネキンを歩行者に見立てて実施。
また黒のトップスの上に反射材付きのベスト、JAFの上下制服などを着たマネキンも検証しています。
テスト車はその対象に向かって、154m離れたスタート地点から時速20kmで直線走行し、ロービームとハイビームの両方でドライバーの視認性を確かめました。
検証の結果、ロービーム時の視認性で最も距離が短かったのが、黒、青の27.6m、続いて、紫、赤、緑の28.3m、そして、黄31.0m、白37.6m、反射材ベスト42.6m、JAF制服71.3mという順でした。
ハイビーム時の視認性で最も距離が短かったのは紫81.3mでした。
次に黒85.6m、青111.0m、緑119.0m、赤142.3m、黄151.6m。白と反射材ベストとJAF制服はともに154.0mという結果となりました。
黒、青、紫の場合は、暗闇に紛れてしまい、横断歩道の手前まで接近しないと人として認識できないということが分かりました。
その一方で、白や反射材を身に着けた服装は、ロービームでも遠くから発見されやすいという結果に。
さらに、昼間は目立ちやすい赤や緑が、夜間になると黒や青とあまり変わらないという点も判明しています。
この結果からも、夜間外出時ではできるだけ白っぽい服装を意識したり、反射材を身に着けておくと良いといえます。
また夜間に運転する際は基本的にハイビームで走行し、歩行者などをいち早く見つけることが重要です。
この検証は、公式のYouTubeに公開されており、実際の運転時における見え方をドライバー目線で追体験することが可能です。
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このほか、ペットと一緒に散歩する歩行者やペットの見え方についても検証。
調査結果では、反射材の有無で見え方が大きく異なり、反射材がない場合、相当に近づかないと存在すら確認できない状態となっています。
ドライバーに少しでも早く認識してもらえるよう、反射材は積極的に活用すると良いでしょう。
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