1両3000万円の装甲付きジープ!? 自衛隊の「軽装甲機動車」は他国から羨望の存在だった? 後継モデルはどうなる?
軽装甲機動車は1両3000万円? 後継車両はどうなるのか?
自衛隊の装備品といえば少量生産で高価になることが指摘されますが、軽装甲機動車はこうしたコスト削減の工夫で調達価格が抑えられました。
それ故に2010(平成22)年度予算までは毎年100両単位で調達される勢いで、価格も2001(平成13)年度で1両約3500万円だったものが、2010(平成22)年度には約3000万円まで低減されました。
2016(平成27)度までに陸上自衛隊と航空自衛隊で1937両が取得され、全国で見かけることができます。
平時日常業務から災害派遣、国際派遣活動、戦闘支援まで使える何かと便利な汎用車ですが、ユーザーからはさまざまな声も聞こえています。
4名定員だが狭くて演習では4名分の装備を詰め込めない。視界が悪くて市街地の運転には気を使う。
なかには休憩でサービスエリアやコンビニなどに立ち寄ると目立つ、なんて話も聞いたことがあります。
筆者(月刊PANZER編集部)も取材の足としてお世話になったこともありますが、悪路では1/2tトラックより乗り心地が良かった印象です。

調達開始から20年経過したこともあり、軽装甲機動車の後継計画も始まっています。
2021(令和3)年度予算に、軽装甲機動車の後継車両の参考品を取得するための経費として14億円が計上されました。
しかし軽装甲機動車のメーカーだった小松製作所が防衛装備品事業から撤退し、外国メーカーを含む5社が候補になっているようです。
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