地震発生時に渋滞多発!? 「3.11」から丸11年 避難時は「クルマ使わない」を忘れないで! 「 #知り続ける 」
東日本大震災から11年。地震大国である日本は地震を避けることはできないといえますが、地震発生直後の移動手段にクルマを用いるのは良いのでしょうか。
地震が発生したらクルマは「使うな」
2011年3月11日に東日本大震災が発生してから、11年が経過しました。
その後も各地では地震が発生しており、地震大国である日本では地震を避けることはできないといえますが、地震発生直後の移動手段にクルマを用いるのは良いのでしょうか。
震災発生直後、避難場所へ向かう時の移動手段に「クルマ」を選んだ人が多数いたというアンケート結果が出ています。
内閣府は2012年12月、岩手県・宮城県・福島県の居住者を対象にアンケート調査を実施。
その中で「最初に避難した場所まであなたはどのような手段で行かれましたか?」の質問について、「クルマ」と回答した人は52.5%と、過半数を超えた結果となっています。
理由(複数回答)について、「普段の移動にクルマを使っている」が37.4%、「クルマで避難しないと間に合わないと思った」が35.8%、「家族みんなで避難しようと思った」が28.0%、「安全な場所まで遠かった」が23.5%でした。
また、クルマで避難する際に困ったこととして、「道路の渋滞」と回答した人は32.6%と最も多かったことが分かっています。
こうした結果を踏まえ、警察庁は現在、クルマを運転している時に大地震が発生した場合、「津波から避難するためやむを得ない場合を除き、避難のために車を使用しない」ように呼び掛けており、各自治体でも同様に案内しています。
なお、やむを得えず運転する場合は「道路の損壊、信号機の作動停止、道路上の障害物などに十分注意しながら運転すること」としています。
しかし2021年2月に発生した福島沖地震の時は、各地で交通渋滞が発生しました。当時の状況と今後について霧島市(鹿児島県)では、ウェブサイトで以下のように案内しています。
「福島沖地震等についてクルマで避難する人が殺到したため交通渋滞を招き緊急車両の通行ができなくなりました。
高齢者や障害のある方、小さな子どもさんを抱えている方など、どうしても車で避難しなければならない場合を除いて、原則徒歩で避難してください。
日頃から避難所や避難経路を確認して、災害時に備えましょう」
※ ※ ※
クルマは利便性が高いことから、地震が発生した際、避難の移動手段に用いたという人もいるでしょう。
しかし渋滞が発生してしまうと、消防車や救急車など緊急車両が通行できなくなったり、津波に襲われる可能性もあったりします。
どうしてもクルマで避難しないといけない場合を除き、クルマをあえて使わないという能動的な判断が身を守ることにつながります。
自宅の場合はどこの自治体でもハザードマップがあるから知ってて当然だけど、車の場合で一番重要なことは、自分が居る正確な場所と大まかな標高。海抜が低い場所の場合は高台へ続く道路の場所と現在地からの距離じゃないのかな。
カーナビに緊急警報受信の機能があるか知らないけど、Googleマップならマップの切り替えで地形モードもあるし。今後のカーナビには緊急時に標高を5m単位で等高線を表示する機能と、高台へ非難可能な道路をハイライト表示する機能は必須かと。
自分はホームグランドである自宅から半径300km以内の詳細な幹線道路と高台への距離。海抜が低い場所では避難経路のマップが頭の中に入っているので、普段のドライブコースで地震があってもどの方向にどのくらいの距離を走行すれば逃げられるか分かってる。
問題は、旅行者や地元民以外。カーナビは殆どが平面表示なので、カーナビに依存している人は高台がどこか分からないって事だよね。