「可哀想すぎる…」フェラーリが納車1時間で炎上! 「最悪火災に至る恐れ」で過去にリコールも… 高速道路で火災、対応はどうする? 元警察官が解説

2025年4月16日午後2時半頃、東京都港区内の首都高速道路において、走行中だったフェラーリ「458スパイダー」が炎上する事案が発生しました。納車から1時間ほどで火災が発生したといいます。では、もし車両火災に遭遇したらどうすれば良いのでしょうか。

SNS上では様々な声も!

 2025年4月16日、首都高速道路において走行中だった高級外車「フェラーリ」が炎上し、ほぼ全焼する事態となりました。

 では、一体何が起きたのでしょうか。また、もし車両火災に遭遇したらどうすれば良いのでしょうか。

今回、車両火災が起きたと思われる現場付近(画像:Google Earth)
今回、車両火災が起きたと思われる現場付近(画像:Google Earth)

 4月16日午後2時半頃、東京都港区内の首都高速道路において、走行中だったフェラーリ「458スパイダー」が炎上する事案が発生しました。

 火は約20分後に消し止められましたが、車両の大部分が焼け焦げる事態となっています。

 フェラーリを運転していたのは、6人組の男性歌い手グループ「ちょこらび」のプロデューサーを務めるほんこん氏であり、自身のX(旧Twitter)で、ほぼ全焼したフェラーリの写真とともに、以下の文章を投稿しています。

「フェラーリ納車して1時間後に燃え果てました。こんなトラブル体験するの日本中で俺一人だと思う。」

 ほんこん氏は首都高速道路を走行中にフェラーリから白い煙が出ていることに気付き、車両から降りて避難、自ら「クルマが燃えている」と通報したということです。幸いにも、ほんこん氏に怪我はありませんでした。

 なおフェラーリにぶつかった痕跡などはなく、何らかの理由でエンジン部分から出火した可能性があるとして、警視庁が詳しい原因を調べています。

 このニュースに対しては「納車した1時間後にフェラーリが炎上して炭になるとか可哀想すぎる」、「心中お察しします…ご無事で何よりです」など、ほんこん氏の心情を慮る声が多く寄せられています。

 また、「フェラーリってよく燃えてるイメージがあるわ」、「(俳優の)石田純一さんのフェラーリも昔燃えてました」、「フェラーリ458イタリアは2010年にリコールがあって、その対応されてなかったのですかね」など、フェラーリの構造上の欠陥を指摘する意見もみられました。

 フェラーリに関しては、2010年に「458イタリア」が突然炎上する事故の発生を受けて回収・修理を発表したほか、2015年に「488GTB」など計8車種、2019年に「488スパイダー」、「J50」など計8車種について、部品の不具合によって最悪火災に至るおそれがあるとしてリコールを出しています。

 そのほか今回の事案に対しては「クルマが急に燃えたらパニックになりそう」、「こういうときはどこに通報すれば良いの?」といった声も寄せられています。

 首都高ドライバーズサイト「事故・故障のときは」においては、車両の事故や故障によって本線上で移動できなくなった場合、次の手順に従って安全確保をおこなうよう呼びかけています。

ーーー
 1 ハザードランプを点灯させて、道路緊急ダイヤル「#9910」で通報する。
 2 後方に十分注意し、三角停止板等を設置し後続車に合図をおこなう。
 3 安全な場所に退避し、関係車両の到着を待つ。(関係車両が到着するまで、自分で修理等は行わない。)
ーーー

 上記1の道路緊急ダイヤル(♯9910)は全国共通の短縮電話番号であり、首都高速道路やNEXCOをはじめ、各高速道路で利用できます。

 また110番や119番のほか、高速道路に設置されている非常電話から通報することも可能です。

 ちなみにドライバーから♯9910や110番などへ通報がおこなわれると、道路管制センターに連絡がいき、必要に応じて警察・消防・救急・交通管理隊などが現場に出動する仕組みとなっています。

 さらに上記2に関して、高速道路上は高速度で走っている車両が多く、事故や故障などで停止していると後続車両から追突されるおそれがあります。

 周囲に注意しながらクルマを降り、クルマの後方に発煙筒や三角表示板を置くなどして、後続車両に知らせることが大切です。

 意外に知られていませんが、道路交通法第75条の11では故障などによって高速道路上に停車する際、停止表示器材を見やすい位置に表示することを義務付けています。

 万が一に備え、三角表示板や期限の切れていない発煙筒などを車内に積んでおいた方が良いでしょう。

 そして上記3のように、必要な措置をとった後はガードレールの外側など出来るだけ安全な場所に避難することが肝要です。

 車内に残り続けたりクルマの周りを歩き回ったりする行為は後続車から追突・接触される危険があるため、絶対におこなわないようにしましょう。

※ ※ ※

 今回の事案のように納車して1時間でクルマが炎上するのはレアケースといえますが、不具合はどの車両でも起こる可能性があります。

 乗車前に車両点検をしたり、事故・故障に備えて通報先をあらかじめ携帯電話に登録したりと、各ドライバーが対策を講じることが重要です。

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1件のコメント

  1. 元警察官だから出来る目線ってないん?
    販売会社の整備不良とか。

    まぁ車が車だから普通車と同じ様に運転しようとしてもついつい踏んじゃうとなりそうだけど、法律上必要なミニマム整備はスーパースポーツでもコンパクトカーでも変わらない。それ以上の整備は別に販売店の評価の為だから最小限普通車と同じ整備でも問題ない。
    ただやはり中古でも数千万円だからCORNESじゃなくても隅々までチェックしてるはずなんだけどね。
    リコール受けてない物を売ったとなると販売店の過失にもなるだろうし、交通課で事故原因特定出来たら刑事二課に回して販売店への捜査も出来るんじゃない?
    『車検アリ現状渡し』だったらどうしょうもないけど、絶対そんな事ないよね。フェラーリなんて磨けば磨く程売価も高くなるし内部整備も然り。

    それと
    >故障などによって高速道路上に停車する際、停止表示器材を見やすい位置に表示することを義務付けています。
    >万が一に備え、三角表示板や期限の切れていない発煙筒などを車内に積んでおいた方が良いでしょう。
    いや、表示義務があるんだから万が一の事を考えると携行義務があると言っても間違いはない。くらいに言っておかないとダメだろ。
    お前、本当に警察官だったのか?

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