「過走行車」な中古車はお得で魅力的!? 買っても大丈夫? 走りすぎた車を購入するときの注意点とは
過走行の中古車を選ぶときの注意点は?
中古車を購入する際は、できる限り出費を抑えて状態の良いクルマを所有したいものですが、車種によっては市場に出回っている中古車のほとんどが過走行であるケースもあります。
たとえば手頃な価格で入手しやすい三菱「ランサーエボリューションVII」などは、走行距離が10万km以上、または10万km近くまで走行した中古車が多く存在しています。
2001年から2002年に生産されたという点を考慮すると過走行とは一概にいえないのですが、それでも「10万km以上走行済みの車両は、やはり中身はボロボロになっているのでは?」という不安は拭えません。
そのようなクルマを購入したい場合はどうすればいいのでしょうか。前出の中古車店 K店長に聞いてみました。
「インターネットに掲載されている画像だけでなく、実車を見に行くことが大切です。
全体が汚れていたりバランスなどに違和感を覚えるクルマは、雑に扱われていたり何らかのカスタムが施されていると考えていいでしょう。
カスタム自体が悪いというのではなく、どんなカスタムを施したどんなパーツを替えたのか、それによって発生する歪みがわからないことが問題です。
それを知るためにも、記録簿があるかも大切なポイントです。
記録簿はそのクルマが過去にどれだけメンテナンスされてきたかを知る大切な手段です。
前のオーナーがどんな乗り方をしてどんな整備をしてきたかが、過走行車選びには重要になってきます」
ちなみに、一度カスタムを施すと、ほかのところも変えたくなる「カスタム無限ループ」に陥りやすくなると、都内のカスタムショップのオーナーにいわれたことがあります。全体のバランスに違和感を覚えるクルマは要注意なのも納得です。
「どうしても欲しいクルマなら過走行でも購入しても良いと思います。ただし購入後にメンテすることが前提でということです。
購入後にしっかりと整備するための予算を確保して、過走行車を購入するのが良いでしょう」(中古車店 K店長)
たとえば、同じ車種ながら走行距離が7万kmと11万kmの中古車が2台あるとして、その価格差が30万円だったとすれば、30万円以下でしっかりメンテナンスすることでコンディションを回復させることもできる可能性もあります。
同じ車種で価格が多少高くても年式が新しい中古車を選ぶなど、臨機応変に判断することもときには必要でしょう。
では実際に過走行車を購入したら、メンテナンスはどこから着手すべきでしょうか。
「やはりエンジンオイルやミッションオイルなど油脂類は全部交換したほうが安全です。
とくに最近の国産車で増えているCVTなどは、走行距離が10万kmなら3回はミッションオイルを交換してあるかも確認したいです。
またウェザーストリップやブッシュ類など、保安部品を含むゴムや樹脂製パーツもまだ使えるかを購入前に確認しましょう」(中古車店 K店長)
さらに、タイヤやワイパーといった経年でも過走行でも交換が必要な消耗パーツも要チェックポイント。
タイヤは4本交換すると出費は嵩みますが、硬化やヒビ割れといったタイヤの劣化を気にしなくて済みますし、何より安全性に関して重要なパーツなので新品に履き替えておきたいところです。
「あとはバッテリーなどもできれば新品に交換すると数年は安心でしょう。ただでさえ過走行で“お疲れさま状態”のクルマですから、きちんとリフレッシュしてあげることでしばらくはコンディションを維持できると思います」(中古車店 K店長)
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過走行車は一概に悪いとはいえないのですが、やはりきちんとした整備や部品交換などの手間がかかるようです。
とくに、高性能なモデルなどは見えない部分に金属疲労などのリスクもあり、そのあたりの対策を考慮したうえでの購入なら、結果的に安くて良いクルマを入手できるでしょう。
整備記録あり(12年目/17万キロ)
オイル交換は5千キロごと。オイルフィルターは1万キロで交換。エアエレメント、アンダーコートは車検ごと。ミッションオイルは6年。タイミングベルト、マスラー交換は10年。ディスクブレーキ交換8年目。ラジエーターホース10年目。クラッチ交換12年目。
整備屋曰く、中古車を買う前にエンジンルームと下回りの腐食を目視確認し、エンジン音を聞き、整備記録を確認しろ。年式が新しくても車検まで1回もオイル交換しないオーナーも居るから。 とか。
最近はセルフのガソリンスタンドが多いからオイル交換やタイヤの摩耗についてのセールスがほぼ皆無なんで、車検までガソリンの給油しかしないオーナーも増えているそうだ。
仰る通りです。
車検毎にしかオイル交換をしない等々…次の車検まで乗りっぱなしと思われるオーナーがたまにいます。
整備記録簿は確認すべきですね。