外したスタッドレスタイヤは保管方法で寿命が変わる!? 冬用タイヤの正しい保存術とは?
雪の季節が過ぎると、スタッドレスタイヤからノーマルタイヤに履き替えるタイミングとなり、取り外したスタッドレスタイヤは次のシーズンまで保管されることになります。スタッドレスタイヤはどのように保管するのが良いのでしょうか。
スタッドレスタイヤの寿命は4年程度と短い理由
雪道やアイスバーンで必要不可欠なスタッドレスタイヤ。春の気配がしはじめ、そろそろノーマルタイヤに履き替えても良い時期になりました。
次の冬まで保管しておく人も多いと思いますが、保管するときの状態や方法によってはスタッドレスタイヤが劣化してしまったり、変形を引き起こす可能性があるといわれています。
埼玉県のタイヤ専門店で働くスタッフのKさんに、スタッドレスタイヤの特性について聞いてみました。

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの大きな違いは、使用しているゴム素材(コンパウンド)の特徴です。
「ノーマルタイヤもグリップ力や耐摩耗性、静粛性や燃費性能など求められる性能によってコンパウンドが違いますが、スタッドレスタイヤは低温下でも硬化しないようにオイルを多めに配合した素材を使用しています。
これによって冬道でのグリップ力を生み出しているのですが、通常の舗装路ではノーマルタイヤより摩耗しやすく、熱にも弱いという特徴があります」
クルマにもゴム素材が使われていますが、タイヤのゴムは想像以上に劣化しやすいデリケートな素材です。
当然ながらタイヤメーカーはそれを考慮して長期間でも使えるようにさまざまな工夫を施しているわけですが、その状況によっては劣化を早めてしまうこともあるのだそうです。
「タイヤは使用していなくても経年で劣化していきます。とくに高い速度域でも高いグリップ力を求められるハイグリップタイヤや、雪や氷などでもグリップ力を確保するスタッドレスタイヤなど柔らかい材質のものは、寿命はあまり長くありません。
スタッドレスタイヤはノーマルタイヤより多くのオイルを配合しているため、時間の経過とともに少しずつ出てきて硬化が進み、十分な性能を発揮できなくなってしまうことがあります」(タイヤ専門店のスタッフ Kさん)
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スタッドレスタイヤはノーマルタイヤと比べて使用期限が短いといわれており、一般的に性能が発揮できる期間の目安は製造から約4年とされています。
たとえば夏に前年に製造されたスタッドレスタイヤを購入した場合、3シーズン程度を目安に新たに買い直すのが良いそうです。
また、通販サイトで安く売られているスタッドレスタイヤのなかには、新品でも製造年が1、2年前というものもあり、注意が必要です。












