ノッポ車増えた駐車場の「全高1550mm問題」 SUV全盛期で施設側も対応に追われる? 2mまで対応施設も登場!
新規施設はハイルーフ対応が標準も、既存施設が課題に
SUVに関しては、単なる流行り廃りではなく、今後の自動車業界においては、もはやクルマの基本形といってもよいほどの存在となっています。
そのため、近年新設される大規模商業施設などの機械式駐車場では、ハイルーフ車の入庫台数をできるだけ多くするという方針が採られているようです。
例えば、2018年に開業した日比谷ミッドタウン(東京都千代田区)には、平面式と機械式合わせて約200台の駐車場が用意されていますが、どちらも全高2000mmまでのクルマに対応しています。
乗用車では、純正の状態で全高2000mmを超えるクルマはほとんど存在しないため、事実上ほぼすべてのクルマが駐車できることになります。
駐車場の開発・運営をおこなう日本駐車場開発の担当者は「個人の保有車両でハイルーフ車が増えていることは事実であり(ハイルーフの駐車が可能な)平面式駐車場のニーズは高まっています」と話します。
さらに、「普通車サイズの機械式駐車場を導入済みのビルオーナーに対して、ハイルーフ対応のものへとリニューアルする提案も進めている」と話すように、駐車場側でも時代の変化に即した対応をおこなっていることがうかがえます。

一方で、機械式駐車場のリニューアルには多額の費用と時間が必要となる場合も多く、二の足を踏むビルオーナーも少なくないようです。
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かつてはホンダ「オデッセイ」がミニバンでありながら1550mm以下の全高であることをアピールしたり、メルセデス・ベンツ「Bクラス」の日本仕様車がサスペンションを調整するなどして全高を1550mm以下におさえたりするなど、メーカー側も「1550mm」という数字を強く意識していた時代がありました。
しかし、昨今のユーザーニーズはむしろ居住性の高いハイルーフ車であり、あえて1550mm以下の全高に設定することはあまりないようです。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。













