2022年1月27日、日産は新型コンパクトEVを欧州市場に投入すると発表しました。
　
　このモデルは、日産のエントリーカーとして人気の高い「マイクラ」の後継車となり、フランスにあるルノーのエレクトリシティセンターで生産されます。

　新型コンパクトEVは、ルノー・日産・三菱が発表したEVとコネクテッド・モビリティに集中した共通のロードマップ「アライアンス2030」の一環として発表されました。

　新たに明らかにされた新型コンパクトEVは、将来の電動車両のラインナップをさらに強化するものだといいます。

　新型コンパクトEVは、2030年に向けたアライアンスのロードマップで発表されたアライアンスにおける「CMF B-EVプラットフォーム」を採用し、日産がデザイン、開発と生産をルノーが担当します。

　今回、デザインの一部を披露されたものの、各社は共通プラットフォームを採用しながら、モデルごとに独自のスタイリングを実現する可能性があるようです。

　なお、マイクラはかつてコンパクトカー「マーチ」の海外名でしたが、欧州では2017年にマーチから独立する形で5代目モデルにフルモデルチェンジし、異なるモデルとして展開されていました。

　新型コンパクトEVについて、日産の最高執行責任者(COO)のアシュワニ・グプタ氏は次のように語っています。

「この新型車は、新しい共通プラットフォームを採用します。

　日産がデザインし、ルノーが開発と生産をおこなうことで、アライアンスの資産を最大限に活用しながら、日産らしさにあふれる商品を実現します。

　これは、アライアンスの『Smart Differentiation（スマート差別化）』の好例です。

　人気の高い『マイクラ』の後継となる新型車は、欧州のお客さまにさらなるワクワクを提供することでしょう」

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　欧州は、アライアンスの「Ambition 2030のビジョン」のもと、日産が電動化を推進するうえで重要な役割を果たしています。

　同市場では、新型「アリア」や新型クロスオーバーEVの発売が予定され、日産独自のe-POWERも新型「キャシュカイ」や「X-TRAIL」に搭載される予定です。

　また、新型コンパクトEVは、「e-NV200」の後継モデルである新型「タウンスター」を含む、フランスのルノーが生産する日産車のラインナップのひとつとなります。

　新型コンパクトEVの車名、発売時期、搭載技術の詳細などについては、今後発表する予定です。