高速爆走のトヨタ「プロボックス」がなぜファンキーマシンに! 最速ワゴンがアメ車仕様になった理由とは
トヨタ「プロボックス」をド派手にカスタムした1台がSNSで話題となっています。一体どのようなカスタムがされているのでしょうか。
超ファンキー!ローライダーにインスピレーションを得た「プロボックス」!
トヨタ「プロボックス」は、同じくトヨタ「ハイエース」に並ぶ商用車を代表するモデルのひとつです。
一見、地味なデザインのプロボックスですが、SNSではド派手なカスタムがされた1台が話題となっています。一体どのようなカスタムがされているのでしょうか。
商用車としての使用に特化したプロボックスですが、ファンキーにカスタムされた1台が話題となっています。
製作したのは「Tomo Tune Design(@TTdesign_2000)」、通称「ともつん」さんで、ベースには2010年式のプロボックス(GLグレード)が活用されています。
実は、ともつんさんは現在大学に通う現役大学生で、「カスタムは自宅の庭でおこなっている」といいます。
あらゆるカスタムがされたプロボックスですが、全工程はすべて、ひとりでおこなったといいます。
そんな驚きのプロボックスを見てみると、ボディは目を引くような鮮明なオレンジ、ルーフの部分は黒に塗装されておりツートンカラー。
ところどころにクロームメッキもあしらわれ、かなりド派手なカラーリングになっているのが特徴的です。
2本出しのマフラーに、スポークがかなり細いワイヤーホイールが装着され、フロントフェイスもハイエース用のメッキグリルが流用されたイカつい仕様となっており、まるでローライダーのようです。
また、インテリアもアメリカン風にカスタムがおこなわれている途中で、ヒッピーなファブリックやウッドステアリングが採用されています。
全体を通して見ても、国産車にはないアメリカンな雰囲気が漂う、ともつんさんのプロボックスですが、どうしてこのようなカスタムを施したのでしょうか。
製作の経緯についてともつんさんは、以下のように説明します。
「私自身、アメ車やヒップホップ、チョッパーバイクやロックンロールといった、アメリカ文化に染まり生きてきた人間で、このプロボックスもそのようにアメリカナイズドして製作することは購入する段階から決めていました。
初めはラムバンのカスタム車両のような、アメリカのお父さんがファミリーカーを我慢できずにいじってしまった仕様にすることも考えていました。
しかし、ワイヤーホイールをちょうど良いタイミングで入手できたため、憧れていたローライダースタイルで製作することに決めました」
このように、今回話題となったプロボックスは、ともつんさんの趣味嗜好が前面に表現された1台であることがうかがえます。
さらに、プロボックスのカスタムとして主流なのが、リフトアップをしたキャンプ仕様や走りに特化した仕様などが一般的となっていることに対して、あえてローライダー風カスタムにしたといいます。
そんな渾身のプロボックスのこだわりポイントについて、ともつんさんは「塗装」と「パーツ選び」の2つを挙げます。
まず、今回1番こだわっているのがボディの塗装だといいます。
プロボックスは、前述したようにオレンジを基調としたボディカラーですが、単にベタ塗りされてたものではなく、模様を取り入れたグラフィック塗装となっています。
ボンネットやサイドには、アートが描かれているうえに、ボンネットの塗装の一部には、レースを模したレース塗装がされています。
このことについて、ともつんさんは「グラフィック塗装やレース塗装にチャレンジしたのは今回が初めてです」としつつ、「採用したオレンジのカラーは、オレンジ系のグラフィック塗装の車両をネットで見つけて、その迫力を出したいと狙って決めた色です」と話します。
続いて、パーツ選びでは「1990年台から2000年台初頭に流行った国産車ベースのローライダー」により近づくように、可能な限り当時物のパーツを探して使用したり、現行のパーツのなかでも当時の雰囲気に近いものを選んだりしているそうです。
こだわりが詰まったプロボックスですが、大変だった点について、ともつんさんは以下のように振り返ります。
「??苦労したのはワイヤーホイールを装着する過程です。
13インチのワイヤーホイールは、フロントのブレーキキャリパーに盛大に干渉するため、そのキャリパーの加工に苦労しました。
ブレーキの加工となるため、非常に神経質な作業となり、どこまでの加工が許されるのか、ありとあらゆるメーカーや大学の資料などを駆使して考え、無事に装着することができました」
このように試行錯誤を重ねてつくられたプロボックス。SNSでは、およそ200件のリツイートに1000件を超える「いいね」が寄せられ、「カッコいい!」とのコメントも多数見られます。
なかには、「プロボックスってこんなにカッコよくなるんだ!」との声も見られ、商用車であるはずのプロボックスに、新たな可能性を感じた人も少なくないのかもしれません。
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ちなみに、ともつんさんのプロボックスは、ここまで約3か月の期間で作り上げられています。
SNSでは随時製作の過程が投稿されており、今後もインテリアのアレンジなどが加えられるそうで、最終的な完成形にも期待が高まります。
また、ともつんさんは将来的にカーカスタムにかかわる道へ進みたいと考えているそうで、秀逸なカスタムをおこなう、ひとりの学生の未来にも注目です。
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