「東京オートサロン」2年前と何が変わった? コロナ禍の「リアル開催」で分かった工夫と結果

海外勢は大幅減 展示方法もコロナで変化

●出展者、出展車両、小間の数がいずれも減少
 2020年に比べて出展者数が438→366、出展車両台数は800→712、展示小間数4242→3318と減少していることや、感染対策のため入場者を約半数に抑えたことで、会場内は日曜日でもゆっくり見て回ることができました。

 ただし、自動車メーカーなどブース入場に人数制限を設けたところでは、ブースに入るのに60分待ちなどの待機列ができていたところもありました。

東京オートサロン2022で世界初公開されたトヨタ新型SUV「bZ4X」GRスポーツコンセプト
東京オートサロン2022で世界初公開されたトヨタ新型SUV「bZ4X」GRスポーツコンセプト

●海外勢が大幅減
 日本に先んじて欧米ではオミクロン株の感染が広がっていましたが、その欧米のメーカーやブランドの出展はずいぶん減りました。

 2020年はシボレー(ゼネラルモータース)、アストンマーティン、ボルボ・カー・ジャパン、マクラーレン・オートモーティブ、ルノー・ジャポン、メルセデス・ベンツなども出展していましたが、一転、2022年はフォルクスワーゲン、ルノー、ロータスなどにとどまりました。

 メルセデス・ベンツは2020年、車両展示ブースの横に大きな物販ブースを構えており、大勢の来場者が買い物を楽しみました。

●大声を出さない展示
 2年前は、音楽を大音量で流しながらDJが叫び続けるブースがあったり、大声で客寄せしたりする物販ブースも目立ちましたが、今回は全体的に静かな雰囲気での展示となりました。

 とくに人がマイクを使って大声でがなり立てるブースが激減した印象です。これも感染対策のひとつだったのかもしれません。

●外国人客が激減
 当然といえば当然ですが、2020年までの開催に比べて海外からの来場者が大幅に減りました。2020年は海外からの来場者やメディアも多く彼らの取材をする機会もありましたが、今回はほとんど見かけることもなく取材もしませんでした。

●開催記念トミカ
 例年、オートサロンでは東京モーターショーと同様、タカラトミーが開催記念の限定トミカを会場で販売してきました。大変人気があり個数制限も設けられ、購入するには長い列に並ぶ必要がありました。最高で3時間近い行列ができたこともありました。

 それが今回は、事前にオンラインで予約購入し、会場でトミカを受け取るシステムに変更されました。

 なお、急遽中止が発表された2021年のオートサロンでも開催記念トミカの販売が予定されていましたが、こちらもオンラインまたはトミカショップでの販売に切り替えられました。

※ ※ ※

 ちなみにオートサロン開催期間の土曜夜から日曜早朝にかけて、会場付近の道路で実施される特別街頭検査、いわゆる“検問”にも変化がありました。

 時間は少し短くなり23時から翌日3時まで(2020年は22時から翌日4時まで)となり、不正改造車16台(同38台)に整備命令書が交付されています。

 次回の東京オートサロン2023は、2023年1月13日から15日までの3日間、開催される予定です。

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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