「右折難しすぎ!」 宮城県内で交通事故件数が7年連続ワースト! 片側だけで7車線もある日本最大級の交差点とは
全国各地にはさまざまな交差点がありますが、なかでも宮城県には車線数が日本一と言われるほどの大きい交差点があります。どういった交差点なのでしょうか。
日本最大級の交差点といわれる「六丁の目交差点」とは!?
全国各地にはさまざまな交差点がありますが、なかでも宮城県には車線数が日本一と言われるほどの大きい交差点があります。どういった交差点なのでしょうか。
日本一の交差点と言われているのは、宮城県仙台市若林区に位置する「六丁の目交差点」です。
六丁の目交差点は、北東から南西に位置する、東京都と青森県をつなぐ国道4号仙台バイパスに、西側から県道137号線、東側に県道23号線がX字に交差しています。
日本一の理由は車線数の多さで、国道4号線を見ても、白石方面から大崎・苦竹方面へは左折1車線、直進3車線、右折3車線と、片側だけ見ても合計で7車線あります。
SNSでは、「慣れるのに1年はかかる」「片側7車線って冷静になって考えておかしい」といった声が寄せられ、仙台名物とも呼ばれている交差点となっています。
そんな六丁の目交差点は、宮城県内で2014年から2020年の7年連続ワーストになるほど、県内で事故が多く発生しています。
これについて、宮城県警察の交通規制課の担当者は以下のように話します。
「最大で7車線にもなる大きい交差点であるため、クルマの通りが多く、右折・左折する際にスピードが出やすいことなどが事故が発生する理由のひとつと考えられます。
よく発生している交通事故の例としては、クルマが左折をする際に、横断歩道上の自転車と接触する事故が発生しています」
右折・左折時にスピードが出やすいことから、自転車の発見が難しいということが背景にあると担当者は指摘しています。
また、右折車と直進車の衝突による、いわゆる「右直事故」も多く発生しているようで、道路の規模が大きいために、クルマの運転に不慣れな人にとっては右折の判断が難しい交差点であることがうかがえます。
では、この交差点では交通事故を防ぐためにどういった対策をおこなっているのでしょうか。
これについて、前出の担当者は「警察では2021年の2月末に信号機の変更を実施しました」と話します。
以前まで六丁の目交差点に設置されていた信号機は、右折の矢印信号のみでしたが、対策後には直進の矢印信号が追加され、右折信号と直進信号を分けることによって、右折車と直進車が交わることがなくなりました。
このほか左折レーンを見やすく強調するためのカラー塗装や、自転車の歩道の走行を許可する交通規制など、さまざまな対策をおこなっているそうです。
こうした対策により、事故件数は減少傾向にあり、2021年の1月から11月末の事故件数は9件と、2010年から2019年までの過去平均事故件数比較すると4件ほど減少しています。
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車線数の多い宮城県の六丁の目交差点のほか、全国各地にはさまざまな交差点が存在しています。
内閣府が発表している交通安全白書によれば、2020年中の道路形状別の交通死亡事故発生件数は、交差点が全体の2784件のなかで1287件を占めています。
割合でみても46.2%を占めており、50%近くが交差点で事故が発生しているため、交差点を運転する際には十分な注意が必要です。
今は信号のタイミング変えているので右直事故は滅多にありませんよ。