新車で買える最後の5ナンバーセダン!? トヨタ「カローラアクシオ」の魅力は?
かつては各メーカーの主力車種のひとつとなっていた5ナンバーセダンですが、2021年12月現在、新車で購入可能なものはトヨタ「カローラアクシオ」のみとなっています。最後の5ナンバーセダンであるカローラアクシオとは、いったいどんなクルマなのでしょうか。
5ナンバーサイズ唯一のセダンとなった「カローラアクシオ」
かつて各メーカーの主力車種のひとつとなっていた5ナンバーセダンですが、従来に比べて需要が落ち込みだこともあり2021年12月現在で新車購入可能なのはトヨタ「カローラアクシオ」のみとなっています。
今では絶滅危惧種ともいえるカローラアクシオとは、どういったクルマなのでしょうか。
日本の道路事情に合わせたコンパクトなボディやエンジンを持ち、なおかつ税制上のメリットも得られる5ナンバーサイズのクルマは、かつては国産メーカー各社の主力商品のひとつとなっていました。
しかし、クルマのグローバル化が進み、国内外の市場で同一車種を販売することがめずらしくなくなった昨今では、日本特有のカテゴリーである5ナンバーサイズのクルマは総体的に少なくなりつつあります。
また、SUVがトレンドとなっているなかで、セダンの人気が低迷していることもあいまって、実際にここ数年では多くの5ナンバーセダンが生産終了となっており、2021年現在新車で購入可能なものはカローラアクシオを残すのみとなっています。
そんなカローラアクシオは、2018年以降に登場した新しいカローラシリーズから見ると先代モデルにあたり、カローラシリーズ全体で見れば新旧併売状態となっています。
カローラのセダンモデル自体は、1966年に登場した初代カローラから存在していますが、「アクシオ」の名が付けられたのは2006年に登場した10代目カローラからです。
現在販売されているものは、2012年登場したものでカローラアクシオとしては2代目、カローラとしては11代目にあたります。
カローラアクシオのボディサイズは、全長4400mm×全幅1695mm×全高1460mmと、5ナンバーサイズらしいコンパクトなボディです。
パワートレインは、1.5リッターのガソリン車とハイブリッド車から選ぶことが可能でガソリン車のトランスミッションには、Super CVT-i(自動無段変速機)のAT仕様に加え、5速MT仕様が用意されており、駆動方式も2WD仕様と4WD仕様から選択できます。
燃費は、WLTCモードでガソリン車(AT仕様)が15.6km/L-19.8km/L、1.5リッターのガソリン車(MT仕様)が17.2km/L 、ハイブリッド車が27.8km/Lとなっています。
カローラアクシオに搭載されるパワートレインは、決して最新のものとはいえませんが、車重の軽さなども相まって現行モデルにも匹敵する燃費性能をもっていることがうかがえます。
グレードは「EX」のみとなっており、パワートレインやトランスミッションの違い以外に大きな装備の差はありません。
かつては、複数のグレードが展開されていましたが、2019年に新型カローラシリーズが登場したことにともない、同年の仕様変更でカローラアクシオは、おもにビジネスユースを想定したシンプルなグレードのみが残されました。
そのため、新型カローラシリーズに見られるような快適装備などは見られませんが、「トヨタセーフティセンス」をはじめとする基本的な安全装備は全車標準装備となっていることは特筆に値します。
とくに、2021年9月の一部改良で、トヨタセーフティセンスに含まれるプリクラッシュセーフティシステムが、昼間の歩行者検知機能付衝突回避支援タイプのものへとアップデートされたり、コンライト(オートライト)が全車標準装備となったりするなど、最新のものが導入されています。
価格は、ガソリン車のAT仕様が167万7500円から182万1600円、ガソリン車のMT仕様が155万7600円、ハイブリッド車が213万4000円です。
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現在のカローラアクシオは、おもにビジネスユース向けとなっていることもあり、シンプルかつリーズナブルなモデルとなっています。
現在では少なくなってしまった5ナンバーサイズセダンですが、車庫事情などから支持するユーザーは一定数存在すると見られ、カローラアクシオはそうした需要を今後も取り込んでいくことが予想されます。
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- トヨタ カローラアクシオ
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- 新車販売価格:155.7~213.4万円
- ボディタイプ
- セダン
- 販売年月
- 2019年10月~生産中
トヨタカローラアクシオのライバルが居なくて、本当に寂しいです。悲しい、辛いです。