乗っているだけで頭が良さそうに見える!? 知的な雰囲気が漂う車3選
世の中には一見してカッコいいクルマやヤンチャなクルマ、さらに美しいクルマなど、見た目の印象が濃いクルマが存在しますが、なかには「知的な人」が乗っているような雰囲気が漂うクルマもあります。そこで、乗っているだけで頭が良さそうに見えるクルマを、3車種ピックアップして紹介します。
「知的なオトナ」に似合いそうなクルマを振り返る
内燃機関を搭載した自動車が発明されてから今日まで、120年以上もの歴史があり、これまで星の数ほどのクルマがつくられてきました。
そんなクルマのなかには、一見して速そうでカッコいいクルマや、走り好きの若者にピッタリなちょっとヤンチャなクルマ、また、後世に残すのにふさわしい美しいクルマなど、見た目の印象が濃いクルマがあります。
クルマの外観デザインは、そのクルマのキャラクターを表しているケースが多く、ひと目でどんなクルマかを推し量ることができ、なかには「知的なオトナ」が乗っていそうな雰囲気が漂うクルマも存在。
そこで、乗っているだけで知的に見えそうなクルマを、ボディタイプ別に3車種ピックアップして紹介します。
●ホンダ3代目「インスパイア/セイバー」
ホンダは1989年に、4代目「アコード」の発売に加えて、アコードの名を冠した上位モデルとして「アコードインスパイア」と兄弟車の「ビガー」を発売しました。
そして1995年に登場した2代目では車名からアコードの名が外れて「インスパイア」と兄弟車「セイバー」として独立したモデルとなり、1998年に3代目が発売されました。
この3代目は開発から生産に至るまで、すべてアメリカホンダが主導したモデルであり、北米市場でアキュラ「TL」として販売し、日本ではインスパイア/セイバーの名で輸入・販売されました。
ボディサイズは全長4840mm×全幅1780mm×全高1420mm、ホイールベース2745mmとロー&ワイドかつ伸びやかなフォルムでスマートな印象です。
また、スラントノーズのシャープなフロントフェイスが特徴的で、この低いボンネットの前端からリアに至るまで流れるようなシルエットを実現しました。
搭載されたエンジンは最高出力225馬力を発揮する3.2リッターV型6気筒と、200馬力の2.5リッターV型6気筒が設定され、トランスミッションは全グレードにマニュアルシフトが可能な4速ATが採用されました。
また、高剛性ボディと4輪ダブルウイッシュボーンのサスペンションが相まって、スポーティなハンドリングと快適な走りを高次元で両立していました。
その後、2003年に4代目の発売でセイバーが統合されてインスパイアに一本化し、2007年に発売された5代目をもって歴史に幕を下ろししました。
●三菱「ディアマンテ ワゴン」
1989年に、日本で自動車税の改正があり、排気量で税額が細分化されたのと同時に、2リッターを超えるクルマでは実質的に税額の大幅な引き下げがおこなわれました。
この税制改正によって3ナンバー車時代の到来と好景気をキャッチアップした三菱は、1990年に新型セダンの「ディアマンテ」を発売。
全グレードとも3ナンバー専用ボディで、スタイリッシュな外観デザインと高級感のある内装、余裕あるパワーのエンジン、199万8000円から(消費税含まず)という戦略的な価格設定とするなど、すべてが時代にマッチして大ヒットしました。
さらに、当時のステーションワゴン人気に追従するため、1993年に「ディアマンテ ワゴン」が追加ラインナップされました。
ラグジュアリーなステーションワゴンというコンセプトだったディアマンテ ワゴンは、豪州三菱で生産された輸入車で、外観はディアマンテと共通のフロントセクションと、伸びやかなフォルムを生かして居住性とラゲッジスペースを最大限に確保したスタイリッシュなデザインを採用。
内装では本革のシートとトリム、フルオートエアコンや4インチ液晶カラーテレビ一体型のハイエンドオーディオを標準装備するなどゴージャスな装いです。
発売当初のグレードは2WDの1グレードのみで、エンジンは最高出力165馬力を発揮する3リッターV型6気筒SOHCを搭載。ツーリング性能を重視した、全域トルクフルなセッティングとなっていました。
その後、1997年に2代目が登場して、生産を終了しました。初代ディアマンテワゴンはセダンほどヒットしませんでしたが、スタイリッシュでプレミアムなステーションワゴンとして、大いに魅力的な存在でした。
●スバル「アルシオーネSVX」
スバルは1985年に、同社初の本格的なスペシャリティカーである「アルシオーネ」を発売しました。
空力性能向上を目的にデザインされたユニークなボディによって、国産車で初めて空気抵抗係数Cd値0.30を下まわる0.29を達成した意欲作でした。
そして1991年には、2代目に相当する「アルシオーネSVX」がデビュー。外観は初代の直線基調から一転して、曲面で構成された美しいフォルムのクーペへと変貌を遂げました。
デザインの原案は巨匠ジョルジェット・ジウジアーロが手掛け、「ミッドフレームサイドウインドウ」と名付けられた側面の造形によって、アルシオーネSVXの個性的なスタイリングを実現。
パワートレインは最高出力240馬力の3.3リッター水平対向6気筒自然吸気エンジンに4速ATが組み合わされ、駆動方式は不等&可変トルク配分電子制御4WDシステム「VTD-4WD」を搭載し、あらゆる路面状況でも高い走行安定性を誇りました。
アルシオーネSVXは生粋のスポーツカーというよりもプレミアムなグランドツアラーというコンセプトで、「500miles a day」というキャッチフレーズのとおり優れたツーリング性能を発揮。
しかし、発売時期とバブル崩壊が重なったタイミングの悪さもあり、アルシオーネSVXがヒットすることはありませんでしたが、1997年までの約6年間にわたり生産されました。
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クルマ選びの際に、自分のキャラクターに合ったデザインのクルマを検討する人も多いのではないでしょうか。
また、使用する用途やスペックでクルマを選ぶケースでは、同じような価格帯で複数のモデルが候補になった場合、最終的には見た目で決めることが多いでしょう。
クルマのデザインは販売台数を左右する重要な要素ですから、メーカーも心理的な部分も考慮してデザインしているのかもしれません。
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