2021年12月14日、トヨタ自動車は同社のショールームである、お台場「MEGA WEB」にて「バッテリーEV戦略に関する説明会」をおこない、次世代モデルのプロトタイプを公開しました。
　
　そのなかでも、ひときわ目立つのがブルーのコンパクトSUVです。このモデルについてネット上ではどのような反響が見られるのでしょうか。

　説明会ではトヨタの豊田章男社長が自社のEVシリーズ「bZシリーズ」の新モデル5車種に加え、今後EV中心に展開されていくレクサスブランドのプロトタイプ4車種を披露。

　さらに、「トヨタ・ライフスタイル・BEV」として、バンタイプやピックアップ、クロスオーバーなどのモデル7種類をお披露目し、「これこそがトヨタのさまざまなBEVです」と説明しました。

　その後、デザイン統括部長であるサイモン・ハンフリーズ氏が出演する動画が流れ、ライフスタイルBEVについて、「それぞれがユニークで特別な存在でなければなりません」と話しています。

　そうしたなかで、「例えば、トヨタのオフロードの伝統を活かす」と、今後のモデルの方向性について説明があり、その背景ではブルーのSUVが走行する場面が流されました。

　トヨタではこのSUVを「コンパクトクルーザーEV」としており、スクエアを強調したシルエットやSUVらしいオーバーフェンダーが特徴的です。

　ボディは、明るいブルーにオレンジのラインがデザインされ、非常にアクティブなカラーとなっています。

　さらにヘッドライトは大きなコの字型で、エンブレムにはお馴染みの「Tマーク」ではなく、「TOYOTA」表記のデザインが用いられています。

　今回公開されたほかのモデルは、シルバーやブラックなどを基調とするメタリックなカラーとなっているなかで、唯一ボディカラーにブルーを使用しているモデルということもあり、後方に展示されているもののかなり目立つ1台です。

　ネット上では、このクルーザーEVに「ちょっと待って！後ろのクルーザーかっこいい！」「なかでも気になってるのは青いクルーザー」「青いSUV欲しい！」「ミニランクルみたい」などと、注目が集まっています。

　さまざまな意見のなかでも非常に多く見られたのが「FJクルーザーっぽい」「FJクルーザーに似てない？」といった声です。

　FJクルーザーは、2006年からグローバル市場で展開されており、日本では2016年までの販売ですが、2021年現在もフィリピンなので販売されています。

　エクステリアは、丸目のヘッドライトに全面にせり出したオーバーグリル、ハリのあるフェンダー、そして「TOYOTA」表記のエンブレムが特徴的なモデルです。

　今回公開されたコンパクトクルーザーEVは、ヘッドライトの形状が異なるものの、それ以外には類似している部分が非常に多く、FJクルーザーの後継モデルといわれても違和感を覚えないという人も多いかもしれません。

　ただ、レトロなデザインをウリにしていたFJクルーザーに比べると、クルーザーEVは先進的な雰囲気をもっており、ユーザーが受ける印象は少し異なりそうです。

　また、クルーザーEVには「かわいい感じだね」「ミニカーみたいでかわいい」という意見が非常に多く、ほかのモデルがシャープな印象が強いぶん、愛嬌があると捉えられることが多いようです。

　一方で「かっこいい！」という意見も見られ、高い悪路走破性をイメージさせるボディの形状と、フロントデザイン、カラーリングなどが相まって、格好良くもあり、愛らしさも感じられるモデルとなっていることがうかがえます。

※ ※ ※

　今回の説明会で公開されたモデルは、コンパクトクルーザーEVを含め、まだ詳細が明らかにされていない車両ばかりです。

　今後、数年以内に登場するとアナウンスされていることもあり、実際の走行性能やデザインの変化、価格などあらゆる情報が公開されることを心待ちにしているユーザーは非常に多いでしょう。