年収300万円でも買えるかも! 294万円仕様のトヨタ「プリウス」 月々いくらで人気グレード手に入る?
一括払いではなく分割ならプリウスはどうなる?
では、一括払いではなく、負担を分散できるローンの場合はどうでしょうか。
トヨタの公式サイトのWEB見積もりを利用してローンの費用を算出すると、実質年率7.8%・頭金なしの場合では、36回払いで9万7000円、60回払いで6万2000円となります。
前出の国税庁のデータによると、例えば20歳から24歳の場合の平均年収は242万円となっており、単純に12か月で割ると月収は約20万円となります。
毎月6万円から10万円を支払うと、月収の3割から5割を支出することになり、とくに1人暮らしの場合、家賃や光熱費、食費などを考慮するとかなり負担が大きいことが予想されます。
一方で、最近のクルマの支払い方法としては、残価設定型ローンを活用する人も増えています。
残価設定型ローンは、3年や5年などを目安にプランが組まれることが一般的で、期間が経過した後のクルマの価値を見込んで、月々のローンを支払っていくという支払い方法です。
例えば、500万円のクルマを3年の残価設定型ローンで購入した場合、そのクルマの3年後の価値が200万円であれば、購入者は3年間の間で残りの300万円と金利分を合計した金額を月々分割払いしていくことになります。
期間経過後には基本的に3つの選択肢があり、トヨタでは「同じ販売店で新車に乗り換え」「クルマをご返却」「クルマを買い上げ(一括清算 / 再クレジット)」を提示しています。
どこのメーカーでも基本的な考え方は変わらず、最終的には乗り換え・返却・買取りのいずれかを選ぶことになります。
残価設定型ローンでは、このように返却する可能性もあるため、走行できる距離やカスタムの仕方などに制限があり、通常のローンと単純に比較することはできませんが、月々の支払額だけでみると比較的安く抑えることが可能です。
では、プリウスをこの残価設定型ローンで購入した場合はどうでしょうか。
実質年率5.8%・頭金なしを想定した場合、36回払い(3年)では6万4300円、60回払い(5年)では4万8100円となり、通常のローンよりも、およそ2万円から3万円ほど支払額は少なくなります。
また、手取り月収の20%をクルマの支払いに充てられるとした場合、36回払いでは32万1500円、60回払いでは24万500円が最低限必要な月収となります。
これを年収に置き換えると、36回払いの人は約400万円、60回払いの人は約300万円の年収があれば余裕をもってプリウスを購入できるといえるでしょう。
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