ブレーキから「ゴリゴリ」異音はかなりヤバい!? クルマが止まるのに必要な「ブレーキパッド」交換すべき症状とは
クルマで走行するうえで重要な「ブレーキパッド」は、走っているうちにすり減ってしまいます。ただし、消耗具合を確認しにくく交換タイミングがわかりづらいのも事実。ブレーキパッとはどのような状態になったら交換すべきなのでしょうか。
ブレーキパッドは走っているうちに消耗してしまう
クルマを走らせる上で重要な要素は「走る・曲がる・止まる」です。この「止まる」に関して最重要ともいえるパーツが「ブレーキパッド」ですが、走っているうちに削れてくるので交換が必要です。
ただし、タイヤのように外側から消耗具合を確認することもできず、残量がどれくらいなのかを確認しにくいのが悩ましいところです。ブレーキパッドはなぜ減ってしまうのでしょうか。
クルマのブレーキには「ディスク式」と「ドラム式」があり、現在販売中のすべてのモデルは前輪もしくは4輪に、放熱性に優れるディスク式ブレーキを装着しています。
ホイールと一緒に回転する「ブレーキローター」と呼ばれるディスクを「ブレーキキャリパー」に装着されたブレーキパッドで挟み込み、摩擦力を利用して回転エネルギーを熱エネルギーに変換させることで制動力を確保します。
そしてこのブレーキパッドは、摩擦力を生み出す代わりに走るごとに少しずつ摩耗していきます。
要するに減ることを前提として装着されている消耗パーツであることから、適正なタイミングで交換しないといざというときに止まれないという事態になってしまうわけです。
また、変換された熱エネルギーはかなりの高温になるため、ブレーキパッドに使われる素材は耐熱性があるものが使用されています。
材質としては、金属粉や繊維材などを樹脂で固めたレジン(セミメタルと呼ばれることもあります)系と、金属粉を焼結したメタル系があります。
そしてこのブレーキパッドはホイールの隙間から見えるブレーキキャリパーの内側の、外からは見えない位置に取り付けられています。
ブレーキパッドは新品では約10mm程度の厚みがあります。これが使い続けることで摩耗が進み、3mm程度にまですり減ると交換のタイミングとされています。
そして厚みが1mm以下にまで減ってしまうとブレーキ自体の効きが悪くなるのはもちろん、ブレーキローターにもダメージを与えてしまい故障の原因にもなります。
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ちなみに、昔は4万km程度で寿命となるブレーキパッドも多かったようですが、現在では6万kmから8万kmでの交換が目安だといいます。
走行距離が短くても市街地走行ばかりでブレーキの使用頻度が高い、いわゆる「シビアコンディション」ではパッドの減りも早くなりますし、サーキットでもスポーツ走行などハードな使われ方をすると、残量があっても割れてしまって交換せざるを得ないケースもあるのだそうです。
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