2000年前後のスポーツセダンが激アツ! トヨタ「アルテッツァ」をライバル視した高性能車とは
昨今はセダン不振といわれていますが、2000年前後はスポーツセダン市場が盛り上がっていました。当時の魅力的なスポーツセダンにはどのようなモデルがあったのでしょうか。
2000年前後に盛り上がったスポーツセダン市場
近年は、SUVやコンパクトカー、軽自動車が人気を得る一方、セダンの販売が低迷しています。
そんなセダンの販売状況が低下を始めたのは1990年代末頃でしたが、当時はトヨタ「アルテッツァ」をはじめ、魅力的なスポーツセダンが各社から販売されていました。
アルテッツァは、当時「セダンイノベーション」を掲げて、セダン市場の新たな姿を目指していたトヨタのFRスポーツセダンとして1998年11月に発売。
大人4人が十分に乗れて、210馬力/160馬力の扱いやすいパワーのエンジンを搭載、価格も200万円台前半から後半までと売れる要素は備えていましたが、当時他社も魅力的でより速いライバル車を発売したため、アルテッツァは苦戦。途中ワゴンモデルの「ジータ」を追加するも、人気を回復するには至りませんでした。
アルテッツァ自体の人気は十分でなかったとしても、ターボエンジンあり、高回転高出力エンジンあり、新開発シャシありと、各車はスポーツセダンに力を入れており、一時的ではありますがスポーツセダン市場が盛り上がっていたのです。
そこで、2000年前後に登場したスポーツセダンにはどのようなモデルがあったのか振り返ってみます。
●スバル「レガシィB4」
1998年にスバル「レガシィ」が3代目へとフルモデルチェンジして登場しました。
レガシィは、2代目でステーションワゴンの人気が極めて高まり、一説によると販売比率はシリーズの85%を占めたといわれています。
3代目でもワゴン人気が予想され、1998年6月にワゴンを先行して発売。ワゴンに遅れること6か月、新たに「B4」のサブネームを得て、スポーツセダンとして登場しました。
登場当初の搭載エンジンは、EJ208(280馬力/35.0kgf・m)またはEJ206(260馬力/32.5kgf・m)のツインターボエンジンを搭載する「RSK」と、EJ204(155馬力/20.0kgf・m)の自然吸気DOHCエンジンを搭載する「RS」をラインナップ。
高性能エンジンと4WDシャシ、高級感を感じさせるボディや内装という魅力が詰まった5ナンバーセダンとして高い人気を得ました。
4WD方式は、MT車が「センターデフ+ビスカスLSD式」、RSKのAT車がセンターデフと電子制御油圧多板クラッチを並列に搭載し、油圧多板クラッチをLSDとして用いる「VTD式」、RSが電子制御油圧多板クラッチで後輪にパワーを配分する「アクティブトルクスプリット4WD」を採用していました。
ボディは環状骨格構造を採用して剛性を向上、サスペンションはフロントにストラット式、リアに新開発のマルチリンク式を採用し、コーナリング性能も向上していました。
3代目レガシィ B4は魅力が異なるモデルを多数設定していったことも特色です。
3リッター水平対向6気筒自然吸気エンジンを搭載する「RS6」や、ポルシェデザイン社がデザインしたバンパー、リアスポイラーを装着する「ブリッツェン」などがあり、末期には「S401 STiバージョン」などが登場し、常に魅力を保ち続けていきました。
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