2020年「関越道大規模立ち往生」はなぜ起きた? 事前IC封鎖も辞さない2021年の対策とは
そもそも大雪が降る要因とは?
昨年2020年12月に発生した大雪による立ち往生ですが、そもそもなぜ大雪が降ったのでしょうか。
これには「ラニーニャ現象」と呼ばれる異常気象が要因といわれています。
ラニーニャ現象とは、赤道付近の海面水温が低い状態が続く現象で、暖かい海水は西に移動し、インドネシア付近で海面水温が上がり積乱雲が発生。
これにより、日本の上空には寒気が流れ込み日本海側で大雪となる傾向となっています。
日本では、この現象により2018年2月頃に島根県松江市で記録的な大雪となり、その際も国道で大規模な渋滞が発生しています。
今年2021年には、11月上旬にも気象庁からラニーニャ現象が発表されており、今後も同現象による大雪が予想されるため、昨年と同様の立ち往生が起こらないようにドライバー側も十分な対策が必要です。
立ち往生が発生した際のドライバーが必要な対策について、前出の担当者は以下のように呼びかけています。
「大雪が予想される場合には不要不急の外出を控えていただくことが最善策ですが、タイヤチェーンの携行・早めの装着、燃料の事前補給などの対策をお願いします。
仮に滞留に巻き込まれた場合には、NEXCO東日本公式ツイッターのほか、この冬に向け新設したLINEなどのSNSツールなどで情報を入手しつつ、支援物資の配布や救出をお待ちいただくようお願いします」
昨年の関越道の立ち往生の際には、当時物資支援も上手くおこなわれていなかった際に、魚沼運輸のトラックドライバーは米菓を配って話題となっています。
国や自治体による物資支援はあるものの、自身で食料や簡易トイレなどを常備しておくのが良いでしょう。
また大雪に備えて、スコップや長靴などもクルマに積んでおくと安心です。
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昨年の大雪の立ち往生を踏まえ、さまざまな対策が取られていますが、自然による天候の変化は予期せぬタイミングで発生する場合も考えられます。
このため、積雪地域在住のドライバーは特に日々の天気をチェックしつつ、緊急時に備え自身で対策をしておくことが大切です。
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