360度+前後車ナンバーも高画質記録でスキなし!? カーメイトが3カメラの新ドライブレコーダー発売

カーメイトが、ドライブレコーダーの新製品を発売。カメラを3つ備えており、360度録画と、前方・後方高画質録画のいずれも可能としたものです。どのような特徴があるのでしょうか。

360度モデルの課題だった「前後の画質」を解決

 カーメイトは2021年11月26日、ドライブレコーダー「d’Action 360(ダクション360)」シリーズの新製品「ダクション360D(DC4000R)」を発表・発売しました。

 車内と周囲の360度録画と前後の高解像度録画を両立。前後を走るクルマのナンバープレートもクリアに記録できるようになり、同社の念願だった「しっかり見える」360度撮影モデルといいます。

カーメイトのドライブレコーダー新製品「ダクション360D(DC4000R)」
カーメイトのドライブレコーダー新製品「ダクション360D(DC4000R)」

「ダクション360」は、2017年にカーメイトが開発した業界初の360度撮影ドライブレコーダー市販モデルです。

 2018年11月には360度録画と前方の高画質録画を同時に行う業界初の「デュアルレック機能」を搭載した2代目「ダクション360S」が発売。

 そして今回登場したのが、360度と前方高画質とともに、後方の高画質録画も実現した3代目ダクション360Dです。

 発売当日の11月26日に開かれたオンライン発表会には、カーメイトの徳田勝社長、同社IT開発グループの中村良幸ゼネラルマネージャー、倉林亮太プロダクトマネージャーが出席しました。

 中村氏は「360度録画タイプは画質が悪く、また、前後録画タイプは側方の状況が記録できませんでした」と従来のドライブレコーダーの弱点を説明。そのうえで今回のダクション360Dは、そのどちらの弱点もクリアした製品と胸を張ります。メインターゲットは「初めてドライブレコーダーを買う人」だそうです。

 360度カメラは、車内も側方も切れ目なく記録。さらに赤外線LEDで夜間の車内の認識性を向上させています。

 後方カメラは、ソニーのSTARVIS採用で夜間でも明るく高画質に記録。純正プライバシーガラスやスモークフィルムにも対応しています。

 前方カメラは、10m先のナンバー認識を実現。画角を狭めて前方認識性を高めたことと、低照度のノイズ表現に強いオンセミのCMOSイメージセンサー採用により、白とび・黒つぶれを防ぎ映像全体の認識性を高めたといいます。また、F値1.5の明るいレンズにより暗所での録画性能を向上させています。

 記録画素数は、前方と後方がそれぞれ約200万画素(1920×1080)、360度が約360万画素(1920×1920)です。

 また、駐車中の記録も可能にする「駐車監視オプション(DC203)」も用意。ドアパンチや当て逃げ、車上荒らしなどを記録します。3カメラでは最大12時間(前後録画)、360度カメラ単体では最大48時間(後録画)の監視が可能です。

 値段はオープン価格ですが、倉林氏によると店頭販売価格は5万6800円前後、別売りの駐車監視オプションは7800円前後を想定しているそうです。

 中村氏は販売計画について「ダクション360シリーズ全体で年間15万台、本モデルは10万台を計画しています」と説明。

 そしてさらに徳田社長は「前モデル(ダクション360S)から本モデル発売まで3年ほど時間がかかりましたが、次モデルは2022年を予定しています」と、早くも次の新製品の投入も明らかにしています。

【画像】新製品「ダクション360D」の画質や各機能をチェック(16枚)

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