何が違う? 2台の新型「インテグラ」世界初公開 6速MT採用のスポーティセダン! 黄色ボディでアピールも

「インテグラ」はホンダを代表するクルマのひとつです。2007年にその歴史に幕を下ろしていました。しかし2021年に新型インテグラとして復活することがアナウンスされ、中国と北米で2台の新型インテグラが発表されています。どのような違いがあるのでしょうか。

新型「インテグラ」ほぼ同時期に2台発表!?

 2021年、ホンダは異なる新型「インテグラ」を世界初公開しました。
 
 ひとつは、ホンダが中国市場向けに投入するモデルで、もうひとつはアキュラブランドにて北米市場向けに投入を予定しています。
 
 それぞれの新型インテグラにはどのような違いがあるのでしょうか。

広汽ホンダ「インテグラ」(左)とアキュラ「インテグラ」(右)
広汽ホンダ「インテグラ」(左)とアキュラ「インテグラ」(右)

 インテグラは、1985年に初代モデルが登場しました。

 その後、2代目、3代目、4代目とフルモデルチェンジしますが、2007年には4代目を最後にその歴史に幕を下ろしていました。

 それから、14年経った2021年にインテグラの名前が再び復活を果たします。

 最新にインテグラの復活が明らかになったのは、2021年8月13日に開催された「モントレー・カー・ウィーク」です。

 その際にアキュラは、稲妻のようなヘッドライトのティザー画像と合わせて「新型インテグラを2022年に導入する」ことを明らかにしました。

 これにより、世界中のクルマ好きやホンダファン、そしてインテグラファンが反応を示し、SNSなどでも大きな話題になりました。

 その後、アキュラは複数回に分けてリアビューからのデザインや6速MTを採用するなどをアナウンス。

 徐々にファンの期待が高まっていく一方、中国市場では2021年9月28日に、ホンダの中国における合弁企業「広汽ホンダ」は中国向けの新型「インテグラ」を世界初公開。11月には実車のお披露目イベントなどもおこなわれています。

 一方、アキュラの新型インテグラは、11月11日に米国にてプロトタイプが世界初公開されました。

 アキュラでは、先代モデルを「RSX」として販売していましたが、今回はインテグラに戻しています。

 このように、中国と北米で発表された異なる新型インテグラですが、デザインやパワートレインではどのような違いがあるのでしょうか。

 中国の新型インテグラは、ほかの地域とは異なる複雑な導入経緯があります。

 ホンダは、中国にて東風汽車との合弁会社「東風ホンダ」、広州汽車との合弁会社となる「広汽ホンダ」では、同じモデルをベースにそれぞれで異なるラインナップを展開しています。

 東風ホンダでは、2021年にグローバル市場で11代目へとフルモデルチェンジした新型「シビック」をラインナップ。

 一方の広汽ホンダでは、新型インテグラをラインナップすることになったのですが、ベースとなるのは新型シビックとなり、内外装の殆どは共通しています。

 新型インテグラのフロントデザインは、細長いLEDが特徴的なヘッドライト、ハニカムデザインのグリル、ロアグリル、ボディ同色のスタイリッシュバンパーを装着。

 リアにはL字のテールランプに水平のウインカー、三分割のバックランプを採用しており、新型シビックとは異なっています。

 また、広汽ホンダではターコイズブルーとイエローのボディカラーの新型インテグラを訴求。

 これについて、広汽ホンダは「今回発表されたカラーは、Blazing YellowとFei Gorgeous Blueです。イエローは生命力と豪快さの象徴、ブルーは優雅さと気品の象徴となっています」と説明していました。

 一方、アキュラがお披露目した新型インテグラ プロトタイプのエクステリアデザインは、傾斜したルーフラインとテールゲートの造形により、クーペのような存在感を実現しました。

 また運転席側のヘッドライトと助手席側のテールライトにIntegraの名前をエンボス加工して表示するなど、アイコンを採用しています。

 フロント部分では、LEDデイタイムランニングライトがLEDヘッドライトの上に配置されたことで個性のあるライトデザインとなっているほか、アキュラ「Type S Concept」で初めて採用されたフレームレスのダイヤモンドペンタゴングリルによりスポーティなキャラクターとなっています。

 今回のプロトタイプでは2000年から2001年に発売された「インテグラタイプR」の「フェニックスイエロー」に敬意を表した「インディイエローパール」を採用しました。

 アキュラブランドオフィサーのジョン・池田氏は、次のようにコメントしています。

「新型インテグラでは、次世代のお客さまにアピールするスタイリングと多彩なパッケージングに重点を置きました。

 傾斜したルーフラインは、リフトバックの多様性を維持しながら、クーペのような存在感を示しています。

 新型インテグラ プロトタイプには、アキュラの特徴的なデザイン言語であるフレームレスのダイヤモンドペンタゴングリルが採用されています。

 また、アキュラ独自のライティングシグネチャーとして、フロントとリアに4つのエレメントを持つジュエルアイヘッドライトを採用しています。

 素晴らしいプロポーションとスタンス、そしてデュアル・エキゾースト・フィニッシャーを備えています」

※ ※ ※

 なお、それぞれの内装に関しては、中国の新型インテグラは基本的に新型シビックと共通したデザインとなっています。

 一方、アキュラの新型インテグラの内装は2021年11月時点では公開されておらず、どのようなデザインとなるのかは、続報を待たなければなりません。

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2件のコメント

  1. 3ドアがなければそれはインテグラではない
    日産で例えるとただのルークスからバッジだけ付け替えて「シルビア復活!」と叫ぶ行為に等しい愚行

  2. どちらもシビックの派生上級版の位置づけで
    新たなネーム付ける手間と知名度無い分のリスクを避け
    登録済みの過去の名称を使いまわしてるに過ぎない。
    先々代までのシビックの世界統一販売戦略は失敗し
    地域生産工場ごとにバリエーションを絞り込みつつも多様化するようになった昨今
    北米はシビックはセダンのみ売り、ハッチバックは上級化しアキュラブランドでインテグラとして売る
    中国はシビックはハッチバックを主に売り、セダンは上級仕様の姉妹車としてインテグラ名でも売る
    という構想なんでしょう。
    日本は?
    国内生産縮小したんでシビックハッチバックだけで…という事なんだろうなorz

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