大胆なデザインでかなり攻めてる! 現行モデルのアグレッシブなセダン3選

現在、SUV人気が続いているなか、販売台数で苦戦を強いられているのがセダンです。かつてセダンは隆盛を極めていたものの、近年は世界的にもシェアが下落してしまいました。しかし、セダンには魅力的なモデルも存在。そこで、国内メーカーの現行セダンのなかからアグレッシブなモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

国内メーカーのアグレッシブなデザインのセダンを振り返る

 1990年代にミニバンが急速に普及し、ファミリーカーの定番車種となりました。さらに2010年頃からSUVの人気が徐々に高くなり、現在は世界的なSUVブームといった状況です。

アグレッシブなデザインが好印象の現行モデルのセダンたち
アグレッシブなデザインが好印象の現行モデルのセダンたち

 そのため、販売台数の低迷が続いているのがセダンで、国内メーカーのラインナップも減少が続いています。

 かつてセダンはパーソナルカーやファミリーカーとして隆盛を極めていましたが、前述のミニバンやSUVへとシフトしてしまいました。

 しかし、これはニーズの変化であり、セダンというクルマがすべての面で劣るわけではありません。むしろ現行モデルでも魅力的なセダンが存在。

 そこで、国内メーカーのセダンのなかからアグレッシブなデザインのモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

●ホンダ「アコード」

これまでのイメージを大きく変えてクーペフォルムとなった「アコード」

 1976年にホンダは、初代「シビック」の上位モデルとして初代「アコード」を発売しました。発売当初のボディラインナップは3ドアハッチバックのみでしたが、1977年には4ドアセダンが追加され、その後はセダンが主力となり代を重ねました。

 そして2020年2月には、先行してデビューしていた北米に続いて、日本でも10代目アコードが登場。

 外観は歴代アコードで初の6ライトウインドウを採用し、安定感を創出するロー&ワイドなプロポーションに、サイドビューは流麗なフォルムのクーペスタイルで、力強いフロントフェイスと美しいルーフラインの斬新な組み合わせなど、これまでのアコードのイメージから一新されました。

 日本では1グレードのみの展開で、パワーユニットは2リッター直列4気筒エンジンにふたつのモーターを組み合わせたホンダ独自のハイブリッドシステム、「e:HEV(イー・エイチイーブイ)」を搭載しています。

 エンジンの最高出力は145馬力とマイルドなスペックですが、モーターは最高出力184馬力を発揮し、高速走行以外は基本的にモーターによるEV走行が主体で、パワフルかつスムーズな走りと低燃費を実現しています。

 足まわりはフロントにストラット、リアにマルチリンクを採用した4輪独立懸架で、ダンパーの減衰力を4輪で制御する「アダプティブ・ダンパー・システム」を装備し、さらに前輪のブレーキを独立制御して車両挙動をコントロールする「アジャイルハンドリングアシスト」を導入するなど、優れた乗り心地とハンドリングを高い次元で両立。

 10代目アコードは2018年の「北米カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、その際にスタイリングも高く評価されました。

ホンダ・アコード の中古車をさがす

●マツダ「マツダ6」

堂々とした体躯を生かした流麗なフォルムが特徴の「マツダ6」

 マツダの現行モデルで、フラッグシップセダンとしてラインナップされているモデルが「マツダ6」です。

 マツダ6の前身は2012年に登場した3代目「アテンザ」で、2019年8月からグローバルで車名を統一したことを受けてマツダ6に改名されました。

 ボディバリエーションはセダンとステーションワゴンで、セダンのボディサイズは全長4865mm×全幅1840mm×全高1450mmとフラッグシップにふさわしい体躯を誇り、抑揚のあるフェンダーラインに流麗なシルエットのサイドビューが印象的です。

 パワーユニットは、最高出力156馬力の2リッター直列4気筒自然吸気、190馬力の2.5リッター直列4気筒自然吸気、230馬力の2.5リッター直列4気筒ターボ、そして190馬力を発揮する2.2リッター直列4気筒ターボディーゼルとバラエティ豊かなラインナップを展開。

 また、トランスミッションは6速ATに加えディーゼル車には6速MTが設定されるなど、マツダらしいラグジュアリーなスポーツセダンです。

 さらに多彩な安全運転支援システムが標準装備され、マツダ独自の車両姿勢制御技術である「Gベクタリング コントロール」を搭載し、高い安全性と走行安定性を誇ります。

 マツダ6は3代目アテンザのデビューから数えて2022年で10年を迎えようとしており、そろそろ次期型の登場も噂されています。

マツダ・アテンザセダン の中古車をさがす

●トヨタ「カムリ」

トヨタの国内ラインナップのなかでもアグレッシブなデザインの「カムリ」

 1980年にトヨタは、当時の「コロナ」や「カリーナ」と同じ1.6リッターと1.8リッターの直列4気筒OHVエンジンを搭載した、FR駆動のミドルクラスセダン「セリカ カムリ」を発売しました。

 基本コンポーネンツは2代目カリーナと共有しており、「セリカ」と共通のデザインを採用したホイールや、「セリカXX」に似た「T」の文字をイメージしたフロントグリル、DOHCエンジンを追加するなど4ドア版セリカであることをアピールし、スポーティなセダンであることが強調されていました。

 その後代を重ねて車名はカムリとなり、2017年には現行モデルの10代目が登場しました。

 カムリは国内のトヨタブランドではFFセダンのフラッグシップにあたり、外観デザインでは巨大な開口部があるバンパーに、伸びやかで美しい流麗なフォルムが特徴です。

 さらに2018年8月には「WS」グレードが追加ラインナップされ、ユーザー層の若返りを目的にフロントフェイスのデザインが大きく変化し、よりシャープかつスポーティな印象となりました。

 パワーユニットは全グレードがハイブリッドで、エンジンは熱効率に優れた2.5リッター直列4気筒直噴で、バルブの開閉タイミングを最適制御する「VVT-iE」を採用し、最高出力178馬力を発揮。

 これに最高出力120馬力の「3NM」型モーターが組み合わされ、システム全体での出力は211馬力を誇り、WLTCモード燃費27.1km/L(「X」グレード)と、ミドルクラスセダンながら驚異的な低燃費を達成しています。

 なお、2021年2月にマイナーチェンジがおこなわれ、フロントフェイスではデザインの一部が変更され、安全運転支援システムの充実が図られました。

※ ※ ※

 欧州や北米ではラインナップを見てもわかるように、日本よりもセダンが売れています。しかし、近年はSUVやミニバンにシェアを奪われている状況のようです。

 セダンはSUVに比べて重心が低いことや、ボディ剛性を高めるのに有利なボディ構造となっているため、ドライビングプレジャーという点ではアドバンテージがあります。

 しかし、使い勝手の良さを求めるユーザーのニーズがある以上、今後はさらに厳しい状況が予想されます。

トヨタ・カムリ の中古車をさがす

【画像】現行モデルのセダンは美しい! アグレッシブな国産セダンを見る(22枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー