最近のCMは車アピールなぜ減った? 芸能人がワイワイするだけも! CMに多くの芸能人が出ているワケとは
広瀬すずや橋本環奈、中条あやみも出演! 自動車メーカーの狙いとは?
最近のクルマのCMでは、以前ほど直接的にアピールすることは少なくなりましたが、実はさまざまな工夫がなされたうえで、そのクルマの特徴が盛り込まれています。
例えば、現在放送されているスズキ「ワゴンR」や「ワゴンRスマイル」のCMでは、広瀬すずさんが起用され若年層を狙っていることがわかります。
現在放送されているスズキ「ソリオ」のCMでは、吉沢亮さんや橋本環奈さん、パパイヤ鈴木さん、そして2人の子役という計5人の芸能人たちがダンスを繰り広げていますが、この「5人」という点が非常に重要です。
ソリオは、軽自動車のようなルックスではありますが、1.2リッターのエンジンを搭載した登録車であるため、乗車定員は5人となっているのが特徴です。つまり、単に芸能人が登場しているだけでなく、「5人」という点に大きな意味があります。
5人乗車が可能という点をアピールするために、過去のソリオのCMでは、「KAT-TUN」や「TOKIO」といった、5人のメンバーのグループ(当時)を一貫して起用し続けてきました。
また、購入者の平均年齢が高いことで知られるトヨタ「カローラ」シリーズのCMにも自動車メーカー側の意図を見ることができます。
カローラスポーツのCMでは、菅田将暉さんと中条あやみさんという、若者の絶大な支持を集める芸能人を起用。そのほか、ダイハツ「タフト」では中川大志さんやお笑いコンビの千鳥、「タント」では大泉洋さん、三菱新型「eKワゴン・eKクロス」には竹内涼真さんが起用されています。
2021年9月に登場したSUV「カローラクロス」のCMでは、大学生アーティストであるVaundyさんを起用したほか、さらに超大型のLEDディスプレイを活用した革新的な撮影手法で制作したりするなどして、若年層へのアプローチを図っています。
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一方であえて芸能人を起用しない例も見られ、「芸能人を起用すると、クルマを見てもらいにくくなる」として、いわゆる有名人は起用しない方針を採っている自動車メーカーもあるようです。
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