「あれ?前に進めない!?」 青・黄が無く全部「赤」の信号機なぜ? 設置の意図は?
珍しい理由は色だけじゃない? 実は信号機自体も超レアだった!?
このように、「珍しい」とされるこの信号機ですが、信号機愛好家の間でレアであるといわれるのには、もうひとつ理由があります。
それは、この信号機が、信号機のなかでも非常に数が少ない「偏光灯器」であることです。
偏光灯器とは、信号機の色が見える角度や距離などを設定し、特定の場所以外からは光っていることが見えないようにすることができる信号機です。
灯箱には奥行きのあるものが使われており、灯箱内の構造も複雑なうえに、電球も偏光灯器専用のものが使用されています。
信号機の裏にある蓋を開けたところにはレンズが設置されており、そこにアルミテープを貼ることで光が見える範囲を調整します。
志布志市の赤3色の信号機は、この偏光灯器であるため、特定の角度以外から見ると信号機が光っていないように見えますが、踏切に差し掛かると赤の点滅を確認することができます。
赤3色であるうえに、種類としてもレアな偏光灯器であることから、この信号機は愛好家から「ゲテモノ」と評されるほどです。
そんな珍しいこの信号機は、愛好家の間では、一度は目にしたい信号機として広まっているようです。
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この超レアともいえる信号機は鹿児島県内でも、志布志市の1か所でしか確認することができません。
前述したように、踏切手前では一時停止する必要がありますが、この信号が設置されていることで、運転者の「停止しなくてはいけないという」意識がさらに高まるといえるでしょう。
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